埼玉県警配布の「チカン抑止シール」に痴漢冤罪・誤認への懸念広がる 埼玉県警の見解を聞いてみた

2015年4月17日(金)18時20分 BIGLOBEニュース編集部

埼玉県警察WEBサイト

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埼玉県警鉄道警察隊は、「チカン抑止シール」の配布を進めている。これに対してネットでは、この「チカン抑止シール」が痴漢の冤罪やいたずらを助長させるのではないかと懸念が広がっている。


これから夏にかけて痴漢の被害が増える時期。痴漢被害に遭った時に、赤いインクで描かれた「×」マークを犯人の手に付けるだけという「チカン抑止シール」は、怖くて声が出せないという痴漢被害者にとっては、心強い助っ人となる可能性もある。


しかし、ネット上では「チカン抑止シール」に対して冤罪や誤認に繋がるという意見が多く挙がっている。
「これ、確実に冤罪増えるだろ。」
「満員電車の中では誤認の山を生みそう」
「このスタンプついてる奴は問答無用で逮捕されそう」
「使用者がすべからく善人という前提があまりにも暴論」


このことについて埼玉県警に話を聞いたところ、賛否があることは認識した上で、「シールを使っての検挙事例はまだないが、万一、シールを使用しての痴漢被害の申し出があった場合は、物的証拠や目撃者の確保、そのほかの状況など事実関係を明確にする。その上であらゆる角度から総合的に判断し、適正に捜査を行うよう考えている」とのことだった。また、「こういったシールがあることで、痴漢抑止に向けた社会風潮が形成されれば、安全な通勤・通学につながっていくと考えている」と、シール自体の抑止効果にも期待している。


この「チカン抑止シール」は、神奈川県の女子大生の意見で2009年に産学共同事業で開発・市販された「痴漢撃退シール」のデザインを、埼玉県警オリジナルにしたもの。4,000枚作成し、1月から無料配布を進めている。

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