「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由 過労自殺に至る心境と教訓を綴った体験漫画に共感の声

2016年10月26日(水)12時26分 BIGLOBEニュース編集部

「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由/画像提供:汐街コナさん

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「昔、その気もないのにうっかり自殺しかけました」——Twitterに投稿された漫画「『死ぬくらいなら辞めれば』ができない理由」に共感の声が殺到している。


「『死ぬくらいなら辞めれば』ができない理由」は、イラストレーターの汐街コナさんが自身の経験をもとに描いた8ページの漫画。月に90時間から100時間残業していた頃、死にたいと思ったことは一度もなかったにも関わらず、ホームに迫る電車を見て「今一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい」と閃いた。この時は踏み出す前に電車が来て踏み留まることができたが、素晴らしいアイデアに思えたという。


この経験を振り返って汐街さんは、「過労自殺と聞くと『死ぬくらいなら辞めればいいのに』と、思う人は多いでしょうが その程度の判断力すら失ってしまうのがブラックの恐ろしいところなのです」と綴っている。漫画では例えとして、元気な時は「退職」「転職」「サボる」といった多くの分かれ道や扉が見えているが、真面目な人ほどそれを「親に心配かけたくない」などと塗りつぶしてしまう様子が描かれている。そして、何度も塗りつぶしているうちに、長時間労働が思考力や視界を奪い、残された道は到底登ることができない崖のみになり、力尽きてしまう。


最後のページでは、「『まだ大丈夫』のうちに判断しないと判断自体ができなくなってしまいます」と、心療内科の受診やとにかく寝ることを推奨。それも無理なら安全な場所で座り込んで救急車に運ばれるという選択肢を提示し、「世界は本当は広いのです 忘れないでください」と綴っている。


この漫画には、「私も以前、同じ状況で見知らぬサラリーマンの方に引き止めていただいて命を救われたことがある」、「あの一歩の誘惑は、本当に大きかった」、「僕も今、こんな状態です……」といった共感の声が殺到。「沢山の人にこれを読んで欲しい」と拡散され、大きな反響となっている。


漫画「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由


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BIGLOBEニュース編集部 BIGLOBEニュース編集部RSS

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