茨城県教育委員、障害児の出産「減らせる方向に」発言に批判殺到 乙武氏も不快感をあらわに

2015年11月19日(木)12時52分 BIGLOBEニュース編集部

茨城県教育委員、障害児の出産「減らせる方向に」発言に批判殺到 乙武氏も不快感をあらわに/画像はイメージ

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教育施策を協議する茨城県総合教育会議で、教育委員の長谷川智恵子氏(71)が障害児の出産を「減らしていける方向になったら」などと発言したと朝日新聞が報じた。この長谷川氏の発言が波紋を広げている。


長谷川氏は、障害児らが通う特別支援学校を視察した経験から、教職員の人数が多く大変な予算と憂慮、「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか」「生まれてきてからじゃ本当に大変」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」などど話したという。


これに対し橋本昌知事は、「医療が発達してきている。ただ、堕胎がいいかは倫理の問題」と述べ、朝日新聞の取材に対しても「事実を知って産むかどうかを判断する機会を得られるのは悪いことではない」と長谷川氏の発言は問題ないとの見解を示している。


この発言対して、作家の乙武洋匡氏が自信のTwitterで、「長谷川センセイ、私も生まれてこないほうがよかったですかね?」と不快感をあらわにするなど、ネットでは長谷川氏の発言について批判が殺到。また問題がないとした橋本知事の見解についても疑問が寄せられている。

「障害者への差別発言」
「障害児者を減らすのではなく、障害児者が外に出て生きていく中での困難さを社会から減らすのが大事なのでは」
「優生学やナチスが行なったことを知らずに教育委員をやっているのかな。知ってての発言かな」
「我が家の次男も『減らしたほうがいい』存在だったんですかね。なんで『じゃあ障害があっても安心して産める環境を作りましょう』って方向にいかないんだろ」
「世話する家族が大変と思うなら必要なのは助成でしょう」
「『コストがかかるから、産まない方が良い』とは、本当になにごとだ。『問題ない』とした知事もありえない」


一方で、「おそらく悪意はないのだろう、だからこそ『普通の人』の意見は怖い」といった理解を示す声も寄せられている。


BIGLOBEニュース編集部 BIGLOBEニュース編集部RSS

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