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夫のせい? 妊婦のイライラの原因と対処法

All About1月28日(土)10時21分
画像:イライラを上手に受け止めてあげましょう
イライラを上手に受け止めてあげましょう

 高齢出産でもそうでなくても、初めての妊娠であれば誰しも同じような疑問や不安を抱くことでしょう。実際に妊娠中である女性はもちろん、これから父になるという「プレパパ」にとっても、「妊娠中の妻との過ごし方」など、疑問や不安はつきもの。妻思いの方であればなおさら、気になることは多いと思います。ここでは、プレパパの心得として、妊娠初期に抱きがちな疑問や不安について、その解決方法をサポートしたいと思います。

■妊婦に必要なメンタルサポート

 妻にとっても夫にとっても初めての妊娠。喜びや期待でいっぱいであると同じくらい、心配事も出てくると思います。

 特に、自分自身の体が変化していくわけではない夫は、妻をいたわりたいのに、「あなたには分からない」などと言われて、やきもきすることが多いかもしれませんね。よく聞かれるのが「最近、妻がちょっとしたことでもイライラすることが増えた。いったい何が気に入らないのか……、もしかして自分が何か悪いことをでもしているのか……」という心配。

 妊娠初期の場合は、もしパートナーに八つ当たりをするような妻の言動があったとしても、イコールそれがパートナーのせいではありません。女性の体は妊娠で劇的な変化を遂げているとき、ホルモンのバランスが変わり、それの影響で気持ちも不安定になりがちなのです。

 妊娠11週を迎える頃には、ホルモンのバランスもどんどん変わり、つわりの症状も出始めて、気分が優れないときも増えてきます。何か理由があってということではなく、ワケもなくイライラして、怒りっぽくなることも多いのです。「理由は?」と問われても「ホルモンバランスのせい」としか言いようがありません。妻がイライラした態度を取ったからといって、それに「なぜ? 俺のせい?」と突き詰めるより、そういう時期であるということを、やわらかく受け止めてあげることが大事です。こうすればああなるという具体的な解決法などないと思ったほうが気が楽です。

 妻の方も、一度イライラした態度を取ったからといって、それに対して「何なんだ!」とまともに反応されると、余計反発したくなったり、イライラした自分に対して自己嫌悪になってしまったりと悪循環。お腹の赤ちゃんのためにも、なるべくゆったり穏やかに過ごせるような、メンタルサポートをしてあげてほしいと思います。

■こんな言葉に妻は傷つく、喜ぶ

 基本的にはパートナーのせいではありませんが、もしかしたら知らず知らずのうちに妻を傷つけるような、イライラを増長させるような言葉を発していることはありませんか? ちょっと振り返ってみてください。

 例えば、不安定な状態の妻に対して「そんなことで母親になれるの?」など。自覚を促そうとして言っているかもしれませんが、余計なあせりや不安を与えてしまいます。

 また、「そんなにしんどいの? どこが? どんな理由で? どんな風に?」と理由を知りたがることもNG。先ほど申し上げた通り、イライラはホルモンバランスのせいですし、不安な気持ちは、これからの見通しが立たないことから生まれているわけですから、理詰めで思考させても正解は出ません。

 ましてや、妊娠中の体の変化に対して、「毛深くなったね」と不用意に言ったり、「子どもが生まれたらもう遊びに行けない」「今じゃないほうが良かった気がする……」などとネガティブ発言はもってのほか。こんなこと言うわけないと思っている方でも、夫側が不安を抱えているとつい言ってしまっていることもあるようです。

 では、どんな言葉に妻は喜ぶのでしょうか。昼休みに「今日は体、大丈夫?」と電話してあげたり、メールを送ってあげたり、というのは効果大のようです。お腹の赤ちゃんに向かって話しかけてあげると、そんな夫の姿を通して、妊娠の喜びが倍増して不安は減少。イライラをぶつけられても受け止めてあげ、根に持たず、受け流すことも大切。

 ただし、気をつけたいのは、具体的な不安を相談されたときに「大丈夫」と、受け流すだけだと、「何が大丈夫なの?」と逆効果のことも。妻が口にした不安を「〜〜が心配なんだね。でもいざとなったらこう対処していこうね。“お母さんは君がいい”と思って僕らのところにやってくる子どもなんだから、大丈夫だよ」と、まずは受け止めてあげてから、大丈夫と言ってあげることがポイントです。妻がイライラを上手に発散できれば、すっきりとして気持ちも前向きになっていくものです。

■ぱくぱく食べているけど、大丈夫なのか

 さて、妊娠初期のメンタルダウンやつわりが治まってくると、妻も妊娠という状態に慣れてきて、調子が良くなってきます。食欲も旺盛になってくるケースが多いでしょう。

 「つわりのときは、あれだけ食べ物を嫌がっていたのが、今度は目の前でぱくぱく食べているけど、こんなに食べても大丈夫なのか……」と、見ている夫のほうが心配になり、「食べ過ぎだ!」と怒ってしまうということもありがちなパターン。今は妊娠中の体重制限に厳しい医療機関も多いので、「妊娠中といえどもあまり食べてはいけない」と思い込んでいる人もいます。

 それが本当に「食べ過ぎ」であれば、体重が極端に増えることは望ましくありませんが、現在よく目安とされている「8キロ増まで」というのは、すべての人に当てはまるわけではありません。ふだんの体型がやせ型の人の場合は、12キロ増くらいまでは許容範囲です。実際、私は5回の出産において毎回12キロ増でしたが無事に出産しましたし、産後は段階を経て元の体重に戻りました。

 今は妊婦自身が体重管理に躍起になっている面もあり、それがストレスになることもあります。また、産後体型を気にして、ダイエットをしてしまう妊婦は問題です。胎児の時期に栄養不足の状態にあった子どもは、栄養をため込もうとする遺伝子のスイッチが入り、大人になってから肥満体質に陥り易いという研究もあります。
 
 基本的に、しっかり食べられるということは、健康である証です。お腹の赤ちゃんは、どんどん成長している時期なのです。妊娠中期は、1週間で赤ちゃんの身長が1センチ、体重が50グラム以上も大きくなるときもあるのです。その分のエネルギーは必要ですよね。

■夫婦でバランスの良い食事を

 過剰に体重が増えてしまう妊婦の場合、その食べ物の質に問題があるケースもあります。。お腹がすいたからといって、お菓子やジュース、ジャンクフードを食べているとしたら、体重も増えすぎるでしょうし、赤ちゃんに必要な栄養も行き届きません。野菜や良質のたんぱく質など、バランスの取れたメニューを心がけている限り、極端に食べ過ぎるということもないでしょう。

 妻が、ぱくぱく食べているとしたら、その内容に目を向けて、ローカロリーでビタミン豊富なメニューを、一緒に作ってみてはいかがでしょうか? 体重のコントロールも、あれやこれや口で言うだけでなく、休日は一緒にウォーキングをして、ベストなコンディションを維持する。妊娠中は妻にまかせるしかないと思うかもしれませんが、お腹に居るのは妻と夫の二人の子どもであるということをはっきり意識して、一緒に育てていくという気持ちを持つことが大切ですね。

【出産準備:大葉 ナナコ】

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