置き去りになっていた3匹のヒョウの赤ちゃんが人間の手を借りてやっと母親と再会。その瞬間の記録映像(インド)

1月14日(日)11時30分 カラパイア

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 昨年11月初め、インドの小さな村で置き去りにされていたヒョウの赤ちゃんが3匹が発見された。

 ヒョウの子が見つかったのはサトウキビ農園の畑の中だった。発見した農夫が気の毒な3匹をどうにか母親の元に返してやりたいと現地の救助スタッフに助けを求めた。

 母親をおびき出す作戦は難航したが、その5日後、ようやく母親が現れた。母親は大事そうに我が子を口にくわえて森の中へと連れ帰っていた。

 母子の感動の再会の瞬間が暗視カメラにとらえられていた。
Three leopard cubs reunited with missing mother

【サトウキビ畑の中にいた3匹のヒョウ赤ちゃん】

 昨年11月初め、インド西部のマハラシュトラ州ナシック市近郊にある小さな村、ブラーマンワーダのサトウキビ農園でヒョウの赤ちゃんが3匹見つかった。

 発見者は農園で作業中の男性である。野生のヒョウにとって背が高いサトウキビが密集する畑は絶好の隠れ場所だ。だが子どもを置いておくと、畑で働く人に発見されてしまうことがあるのだ。


【母子を再会させる為の作戦が決行される】

 しかし母親は一向に現れず赤ちゃんは放置されたままだ。心配になった男性はなんとか母子を再会させたいと思い、森林局に協力を仰いだ。

 その連絡は森林局から野生動物救助団体を通じて州内のヒョウ救助センターに届き、すぐに救助スタッフが現場にやってきた。

 動物学者が3匹を診たところ、彼らは生後3週間ほどのオス1匹とメス2匹でみんな健康だった。

 きっと母親はこの子たちを探しているはずだ。

 スタッフはヒョウの母親が自然に子どもたちを発見できるよう3匹を畑に置き、しばらく様子をうかがった。しかし残念なことに母親は現れなかった。


【5日後、ついに母親が現れる!みんなで森に戻っていきました】

 そこで救助者たちは、今度はもっとヒョウが気づきやすい場所に3匹を移動させ、天敵に襲われないようプラスチックのカゴをかぶせて母親を待ちつづけた。

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image credit:WILDLIFE SOS

すると5日目、ついに母親が森の中から姿を現した
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image credit:WILDLIFE SOS

設置した暗視カメラに映った母親は、警戒しながらカゴに近づき中をうかがう母ヒョウ。カゴをひっくり返し、元気な3匹を発見!やっと見つけた!

赤ちゃんの無事を確認しつついとおしそうに舐めていた。その後幼い我が子をくわえ、大事そうに運びつつ森に戻っていった。

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image credit:WILDLIFE SOS

【人間と野生動物の衝突回避にも役立つ】

 現地のヒョウは繁殖地が激減しており、インドヒョウは絶滅危惧種としてレッドリストにも含まれている。

 だがヒョウの中には、家畜を狩る個体もいるため農民との対立が生じており、農家の人間がヒョウに襲われる事件も起きている。

 しかし今回のような手助けが問題を緩和させる可能性もある。野生動物に詳しい地元の専門家は、わが子を探す母親に子どもを会わせることが人間と野生動物の衝突を避けるのに役立つと話している。


【サバイバルスキルを教わりながら育つヒョウ】

 現地の野生動物救助団体はヒョウたちを可能な限り助ける意向を示している。彼らはヒョウが野生に帰り自由に生きられる日を願っているのだ。

 団体はヒョウの救助の他にこうした母子の再会にも力をいれている。なぜならヒョウの子は生後18カ月までの間に母親からサバイバルスキルをきちんと教わりながら育つからだ。

 彼らが習う技はこっそり獲物の跡をつけたり獲物を見つける方法などで、野生で生きるヒョウにとって不可欠な成長過程でもある。

 やっと母親に会えた3匹の子どもたち。母親もきっと喜んでいることだろう。彼らの環境は厳しいけれど、みんな元気に育ってほしいものだ。


via:dailymail / express / youtubeなど / translated by D/ edited by parumo

カラパイア

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