太り過ぎの犬は適正体重の犬よりも寿命が短くなるという研究結果

3月18日(月)17時0分 わんちゃんホンポ


犬の体重過多と寿命の関係を調査

太り気味の犬の後ろ姿


人間であれ動物であれ、健康のために適正な体重を保つことは大切です。犬の場合も、体重過多や肥満が健康に悪い影響を与えることは誰もが認めるところです。けれども、具体的に目に見える数字を示されると、太り過ぎの悪影響を改めて思い知るものです。


イギリスのリバプール大学の研究者が、約5万匹の犬のデータを解析して、太り過ぎと寿命の関係を調査し、その結果を発表しました。


さて、どのような結果が表れていたのでしょうか?


調査の対象となった犬のデータ

体重計に乗るダックスフンド


調査の対象となったのは、1994年から2015年の間のアメリカの900以上の動物病院で診察を受けた犬のデータ約5万匹分で、特に人気の高い12品種が選ばれました。


小型犬ではチワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、シーズー。
中型犬ではアメリカンコッカースパニエル、ビーグル、ダックスフンド、ボクサー、ピットブル。
大型犬ではジャーマンシェパード、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールです。


データを使用した犬は、全て避妊去勢の処置がされている家庭犬です。


カルテのデータに基づいて、それぞれの犬を「適正体重」「体重過多または肥満」に分類して、犬たちの生存期間が比較されました。


太っている犬ははっきりと寿命が短いという結果が

こちらを振り返る太り過ぎのビーグル犬


5万匹強の犬の寿命を比較した結果は、とてもはっきりしたものでした。


2つの平均データの差が一番小さかったのはジャーマンシェパードで、適正体重の犬の平均生存期間に比べて、太り過ぎの場合の生存期間は、約5か月短いものでした。


データの差が一番大きかったのはオスのヨークシャーテリアで、適正体重に比べて太り過ぎの場合は、約2年6か月も平均の生存期間が短いという結果でした。


他には、ゴールデンレトリーバーは約8か月、ラブラドールは約5か月、チワワは2.1年、シーズーは約7か月、ビーグルは2年、それぞれ太り過ぎの場合には生存期間が短くなっていました。


他の犬種でも全て例外なく、太り過ぎの個体の平均生存期間は適正体重の場合に比べて短いものでした。


間違った愛情の示し方

食卓を見上げるチワワ


この調査を行ったイギリスの研究者は、多くの飼い主が犬への愛情を示すのに、人間の食べ物を「少しだけ」与えたり、ねだられればいつも食べ物を与えたりすることについて警告を発しています。


また多くの飼い主は、自分の愛犬が適正体重を超えていることに気づいていないことが多く、太り過ぎが健康に与える影響を理解していない場合も多いと述べています。


リバプール大学の別の研究では、イギリスのペットの犬の約65%が体重過多で、9%が肥満であることが分かっています。


重すぎる体重は関節の痛みや炎症、呼吸困難、内臓疾患に繋がり、犬の生活の質を低下させます。愛情のつもりで与える食べ物が、犬を苦しめる結果になることを、心しておかなくてはなりませんね。


まとめ

おすわりするラブラドールレトリバー


イギリスの研究者が発表した、太り過ぎの犬は適正体重の犬よりも寿命が短いという調査の結果をご紹介しました。


研究者は、家庭犬を診察する獣医師に対して、今回の調査結果を飼い主への情報として使用することを推奨しています。


「食べ過ぎかな?」と思いながらも、愛犬のおねだりに負けてしまいそうなときには、この結果を思い出して、食べ物の代わりにボール遊びなどをしようと心に決めました。


大切な愛犬との時間を長くして、生活の質を高めるためと思えば難しくないですね。


《参考》
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jvim.15367



わんちゃんホンポ

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