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生まれつき飛ぶことができないタカが見つけた唯一の生きがい。小さな命を育てること。みんなのお母さんになること。

カラパイア5月17日(水)11時30分
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 タカ目タカ科のカタアカノスリの個体、フィオナは生まれつき障害があり、大空を飛ぶことができなかった。

 誇り高き猛禽類。縦横無尽に大空に羽ばたき、獲物を狩るのが本来の姿だ。だがフィオナはそれが叶わない。施設に保護されたフィオナは当初落ち込んでいたが、やっと生きがいを見つけることができたようだ。

 それは小さき命を見守ること。フィオナの母性は海よりも深かったのだ。自分の子どもではない、タカ類でもないヒナたちに、その愛情を注ぐことが幸せと感じているようだ。

【生まれつき羽の障害があり飛べなかったフィオナ】

 2007年、アメリカ、カリフォルニア州のPacific Wildlife Care (PWC)に運ばれたタカのフィオナはその羽に生まれた時から障害を抱えていた。

 「フィオナが飛べない理由は羽に傷がついているのだとばかり思っていました。しかしそれは生まれつきの問題で、羽が変形してしまっていて飛ぶことができなかったのです。」とPWCのリハビリ担当者、ケリー・バンデンヒューベルさんは語る。
 
 怪我が治ったら野生に帰す予定だったフィオナだが、障害とあっては野生へ帰すことはできない。

 そこで、施設を訪れる人間の子供たちに野生生物について教える大使の役目を与えたが、フィオナはそれを嫌った。

 手袋をつけた誰かの手に止まったり、たくさんの人間たちに会うことはフィオナにとって大きなストレスだったのだ。

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【満たされない日々を送るフィオナに転機が訪れる】

 スタッフは、フィオナを人前に出すことを断念した。以来フィオナは、快適に暮らせる大きな住み家で過ごしていた。何不自由のない暮らしだったが、フィオナはいまだ満たされきれない様子をしていた。

 そんなある日、ケリーさんらはフィオナの巣に2つの卵を発見した。無精卵ではあるが、スタッフたちは卵を温められる巣箱を準備した。

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 メスのフィオナは生まれて初めての母鳥体験をすることとなった。これがことのほか楽しかったらしく、卵は無精卵だったため孵らなかったが、スタッフたちの目には、フィオナの生き生きとした姿が印象に残ったという。


【フィオナの母性をみんなの為に】

 フィオナがとても大事に卵を温める姿を見て、スタッフたちはひらめいた。彼女の母性を満たしてあげる何かを与えようと。

 そこで、フィオナに孤児のヒナを育てるという役目を与えたところ、これがしっくりはまった。自分と同じタカ類でなくとも、種類の異なる小さな小鳥でも差別することなくしっかり育て上げたという。

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 以来毎年、母親のいないヒナが施設に届くと、夜の間にフィオナの巣に送り届けられるという。フィオナは自分の産んだ無精卵が孵ったと思うようで、とても幸せそうにヒナたちの面倒をみるのだという。その後フィオナ母さんと子どもたちの親子生活が始まるのだ。

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 現在、フィオナは自分と同じカタアカノスリのヒナを育てているという。


 明らかに自分のこどもより大きなヒナでも差別せずしっかり育てるんだそうだ。
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 巣立つまでその成長を見届けるみんなのフィオナ母さん。
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 去年は幸か不幸か孤児のヒナが見つからず、フィオナが育てるヒナもいなかった。それ故、フィオナが真剣に何カ月も温め続けている卵を巣からどけないといけなかったという。

 「あの時はすごく悲しかったです。」とバンデンヒューベルさんは当時を振り返る。しかし今年は2羽のヒナたちが発見されたので、フィオナは母親を立派に務め上げてくれることだろう。

 フィオナの巣である程度成長したヒナたちは、ふるいバスタブにうつされ、そこで狩りの練習を始めるそうだ。

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 フィオナは我が子の狩りの練習にもしっかり顔を出し、重要なパートを務めている。フィオナは羽ばたくことはできないが、バスタブに飛び乗ることはできる。なので狩りの練習中はバスタブの淵に乗って、自らお手本となりネズミを捕まえる姿をヒナたちに見せてくれるんだそうだ。

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 ベテラングレートマザーのフィオナが今まで育て上げたヒナはもう14羽にもなるという。フィオナは生まれながらにして羽ばたくことができないという鳥類には致命的な障害を抱えていた。しかし14羽もの我が子を育て、無償の愛を注ぎ続ける母鳥としてこれからも満たされた鳥生を過ごすことだろう。



via:Hawk Who Can't Fly Raises Orphaned Baby Birds As Her Own KidsFacebookなど/translated kokarimushi / edited by parumo 

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