フェンス越しに芽生えた愛。保護された後恋に落ちたビーバーのカップル、野生に帰ってもその愛を貫く(カナダ)

6月9日(土)11時30分 カラパイア

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image credit:Alberta Institute for Wildlife Conservation

 「運命の人」が本当に存在するのかどうかは分からないが、出会えたらいいなという憧れは誰でも少しはあるはずだ。

 カナダ・アルバータ州にあるアルバータ野生動物保護研究所(AIWC)に保護されたビーバーが、どうやら「運命の人(?)」に出会ったようだ。

 お相手は同じく保護されたビーバーで、ビーバー界ではありえない感じで愛を育んだとスタッフたちを驚かせている。

 出会った瞬間にひと目惚れしたのかどうなのか、フェンス越しにロマンチックなデートを重ねたみたいなんだ。
・メスの赤ちゃんビーバーが保護されてすくすくと成長


Beaver finds a Buddy

 2016年6月、カルガリーのゴルフ場で生後4〜6週のメスの赤ちゃんビーバーが通行人により発見された。

 尻尾にケガをしたそのビーバーの赤ちゃんは、、アルバータ野生動物保護研究所で保護されることとなった。

 すぐに尻尾の傷は癒え、どんどん元気になり、順調に成長していくビーバー。ビーバーは2〜3歳で独り立ちするため、それまではこの施設で暮らして野生にかえす計画だ。

 しかし、何かが足りない・・・そう、この施設には仲間がおらず、彼女はずっとひとりぼっちだったのだ。

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image credit:Alberta Institute for Wildlife Conservation

・オスのビーバーがやって来てフェンス越しにデートを重ねる

 2017年6月、ほかの動物とのケンカが原因でケガをしたっぽい2歳のオスのビーバーが保護された。

 ビーバーくんは傷が癒えてからビーバーちゃんが暮らす屋外の囲いへと移動し、フェンスで区切られているとはいえ同じ敷地を共有することとなった。

 通常、ビーバーは見ず知らずのビーバーといきなり仲良く一緒に暮らすってことはないらしい。

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image credit:Alberta Institute for Wildlife Conservation

 しかしビーバーちゃんとビーバーくんは違った。2匹は友情を育み始め、フェンス越しに一緒に歩いたり、ニオイを嗅ぎ合ったりと超ベストカップルに。

 そこでスタッフは、争いが起きないかどうか注意しながら実際に対面させてみることにした。

 すると、争うどころかもっともっと仲良しになり、ごはんを食べるときも泳ぐときも毛づくろいするときもずっと一緒という状態になった。

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image credit:Alberta Institute for Wildlife Conservation

・野生にリリースされてからも2匹の愛情はフォーエバー

 そんな幸せな日々が続いたが、5月18日、2匹のビーバーは試練の日を迎える。

 アルバータ州の保護公園、アン&サンディー・クロス保護地域にリリースされるのだ。

 年上のオスのビーバーは、環境が変わると新しい仲間や新しい縄張りを探そうとすることがあるようだ。

 そのためビーバーくんはリリースされるや否やビーバーちゃんを残し、一人でどこかへ去ってしまう可能性がある。

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image credit:Alberta Institute for Wildlife Conservation

 2匹の愛情は続かないかもしれない・・・スタッフのそんな心配をよそに、2匹はリリースされてから数週間経過した今もラブりんちょな関係のままだ。

 アルバータ野生動物保護研究所のホリー・デュヴァルさんは、

リリースした地域の担当者から、2匹がまだ一緒にいるとの報告を何度も受けているよ。3週間以上経っているし、これは今後もずっと一緒にいる確率が高いね。ビーバーちゃんがまだ若いから時間はかかるだろうけど、1〜2年もすれば子どもが生まれるんじゃないかな

と語っている。

 偶然に偶然が重なって出会った2匹が生涯のパートナーになるなんて。

 とても素敵なラブストーリーで人間的にもうらやましくなってしまうね。

 保護された当時のビーバーちゃんの激かわ映像はこちら
Baby Beaver Patient at AIWC (July 2016)

Our current baby beaver patient enjoying pool time - adorable overload!

He was found orphaned at a Calgary-area golf course and will remain in care until he's old enough to be released.

If you would like to 'adopt' him to support his care directly, please visit our website and select 'large mammal': http://www.aiwc.ca/support-us/adopt-an-animal/

Alberta Institute for Wildlife Conservationさんの投稿 2016年7月7日(木)

References:Facebook / The dodo / YouTubeなど / written by usagi / edited by parumo

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