死んでしまった子象の死を悼み、亡骸を運びながら移動するゾウの群れの葬列(インド)

6月12日(水)11時30分 カラパイア

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 人間だけでなく、動物にも様々な感情はある。専門家によると特に動物は「悲しみ」を理解する能力があるとされており、仲間や家族を失った動物たちはその死を悼んだり、嘆いたりするような行動を示すことがあるという。

 野生動物の間では、特にゾウは仲間の死を悼む動物として知られている。今回、インドでゾウの“葬列”の瞬間が捉えられた。

 子ゾウを失くした仲間たちが、その亡骸を抱えながらゆっくりと道路を悲しげに横切っていく。その姿は見ている人々の涙を誘った。


・死んだ子ゾウの亡骸を鼻で抱えて運ぶゾウ

 6月7日、インド外務省の森林警備員として勤務するパーヴィーン・カスワンさんは、森の中から一頭のゾウが、子供のゾウの亡骸を鼻で抱えて出てくる場面に遭遇した。

 そのゾウは道路を横切ると、一旦道路脇に子ゾウの亡骸を横たえ、その先の森に進むのを止めた。


 しばらくすると、仲間のゾウたちが後ろの森から出てきて同じように道路を横切った。その群れの中には、死んだゾウと同じぐらいの大きさの子ゾウも何頭かいる。

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twitter@ParveenKaswan

 やがて、先頭にいたゾウが再び子ゾウの亡骸を抱え、群れは森の中へと去っていった。

・ツイッターに投稿された動画が反響を呼ぶ

 カスワンさんは、この涙ぐましい光景を動画に収めツイッターに投稿した。映像には、ゾウの葬列を路上で見守っている多くの人々の姿も捉えられており、厳粛な雰囲気が漂っている。

 この動画は大きな反響を呼び、ユーザーらからは次のようなコメントが寄せられた。

・これは胸が張り裂けられるシーンだ。たくさんの人が、動物から学ぶことができるといってもいいよね。

・こんな悲しい動画、初めて見た。心が揺さぶられた。

・とても切なく、悲しい。ゾウにも、悲しいという複雑な感情を表す能力があるのは明らかだね。


・仲間や愛する者の死を悼む動物は他にも存在する

 専門家によると、ゾウは仲間の死んだ骨に特別な関心を抱いたり、死を悼んだりして「悲しみ」を表すことができるという。

 専門家の記録では、死んだ仲間の亡骸の匂いを嗅いだり触れたりしながら、繰り返し死んだ仲間の周りをウロウロする姿も残されている。

・最後の別れを告げたい。亡くなった群れのリーダーを追悼するために集まってきた300頭ものゾウ(スリランカ) : カラパイア

 親しいものの死を悲しむのはゾウだけではない。去年、カナダの海で死んだ子供のシャチを背中に乗せて、2週間以上も泳ぎ続けていた母シャチの姿が話題になった。

・悲しむのは人間だけではない。生まれてすぐに死んだ我が子を頭に乗せて泳ぐシャチのお母さん : カラパイア

 他にも、ヘソイノシシやチンパンジー、更にはカササギやカラスといった多くの生物が死を悲しむような行動をすることが観察されている。

 しかし、こうした数々の事例があるにも関わらず、動物に人間と同様の「悲しみ」の感情があると解釈することに対して、疑問を投げかける科学者らが少なくないのもまた事実である。

References:Grieving elephants weep as they carry dead baby in 'funeral' procession - World News - Mirror Online/ written by Scarlet / edited by parumo

カラパイア

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