犬が持つ特殊な能力って何だろう?...癌・災害・死を予知する犬の話

6月19日(火)11時0分 わんちゃんホンポ


癌を探知する犬

ラブラドールレトリーバー


千葉県館山市にある「がん探知犬育成センター」のラブラドールレトリーバーのビーちゃん♀は、50人分の人間の尿を嗅ぎ分ける訓練を受けています。


10人分の尿が入った5つのケースのうち、1つのケースにだけ食道がん患者の尿1人分を紛れ込ませます。


次に大腸がん患者の呼気が入った袋を嗅がせ、がんの匂いを覚えさせます。がんの種類は問わず、がんの匂いを覚えさせるだけのものです。
ビーちゃんは箱の匂いを嗅ぎながら進み、がん患者の尿が入った箱の前で止まりトレーナーを振り返ります。


現在 “がん探知犬”は国内に5頭しかおらず、ビーちゃんはそのうちの1頭です。狩猟犬として嗅覚が発達したラブラドールレトリバーの中でも極めて優秀な嗅覚と集中力を持つほんの一握りの犬しか探知犬になれず、その発見率は99.7%だといいます。


地震を予知した犬

瓦礫の山の上にいる犬


2011年3月11日に発生した東日本大震災による宮城県女川町の津波はすさまじい威力でした。


女川街道沿いの高台に住む女性(当時77歳)は、地震直後の津波に襲われ、愛犬のチエ♀(ゴールデンレトリーバーとブルテリアのミックス)に引っ張られ、急な坂道を駆け上り危機一髪で助かったといいます。


当時のチエの様子は、目が吊り上がり今まで見たこともない真剣なまなざしで、胸まで津波に浸かりながら飼い主の女性を引っ張ったといいます。


安全な高台にたどり着いた後も、チエは荒い息遣いをして毛が逆立ったままだったそう。
さらに震災直後は餌をあげても2日間まったく食べなかったようです。


女性宅にはチエの他にチャコ♀(ミニチュアダックス)と、家の中に別の1頭の犬がいましたが、犬たちは地震の前から吠えて騒ぐなどいつもと違う前兆があったそうです。


隣人の死期を予知した犬の話

遠吠えするビーグル


臨床心理学者のフィリス・ブレンツェル博士は、愛犬の不思議な体験談を心理学者スタンレー・コアン氏に1通の手紙で打ち明けました。


博士が10歳の子どもの頃の話です。
ハンターの父親はビーグル犬のマギーとジグを屋外の犬小屋で飼育していました。ジグは若い年齢で亡くなりましたが、残されたマギーは当時8歳でした。


マギーはある日、今まで聞いたことのないような唸り声を発しました。それは悲しみに沈んだようなわめき声だったようです。


マギーが怪我をしたのか!?…確認するために犬小屋へ行ってみると、明らかに怪我をした様子もなく特に問題もありませんでした。


わめき声が続いた1時間後、自宅の隣人の女性がマギーの犬小屋を通り過ぎた敷地内を歩いていました。マギーは鳴き続けました。


まるで隣人の女性を邪魔するかのように吠え続けたのです。そしてマギーを地下室に移したのですが、遠吠えは止まりませんでした。その晩およそ6時間あまり吠え続けました。


床に倒れる女性


そしてマギーの泣き声がピタリと止まった時・・・
隣人の女性が息を引き取ったのです。マギーは隣人の女性の健康状態を知る由もありませんでしたし、女性と接触したこともありませんでした。


博士の父親の話によると、隣人夫婦が引っ越してきた際に、妻が病気だということを父に話していたそうです。


何かの前兆を警告する時の犬の行動とは

犬 遠吠え


犬が何らかの予知能力を持っているという説は、過去だけの話ではなく現在もなお続いています。


米国で1,000名の犬の飼い主と電話インタビューを実施したところ、47%の飼い主が、差し迫った悪い事件の前兆を警告していたといいます。


犬の警告には次のような行動が現れたようです。


  • 安全な場所に隠れようとする行動
  • 遠吠え
  • ふらつき
  • 不安定な行動
  • 事態が起こる直前に吠え続ける行動

などが含まれます。


犬は死を予知できるのか?

病気の女性と犬


がん検知犬については、嗅覚と集中力に優れた限られた犬だけが訓練された結果、人間の早期がんを非常に高い精度で嗅ぎ取ることができる犬の研究成果です。


地震や災害を予知し、飼い主を守る犬の感動ニュースは世界中や国内でも数多く記録に残されています。


人の死を予知する犬の話は、科学的にはどうなのでしょうか?
犬の嗅覚は人間の約40倍ともいわれており、大気汚染の変化を検出することも可能です。人間が気づく前に自然災害やガス漏れさえも予測することができるのです。


このことから科学者たちの話によると「犬はある程度まで死の匂いを嗅ぐことができる」といわれています。


最後に

救助犬


消防隊や救助隊など災害現場でレスキュードッグとして活躍する犬は、地震、洪水、戦争、その他さまざまな災害による瓦礫の中で生存者を検出するように訓練されています。


これらの犬は、生存者や死体を検出する時に、不安や恐怖に似た兆候を示すこともあるようです。


生存者か死者かは犬の目では分かりません。つまりレスキュードッグは匂いで検出するのです。


以上のことから、犬ががん患者特有の匂いや死が近い人間をある程度“匂い”で予知することは嗅覚の優れた犬には可能なのかもしれません。


参考資料
https://www.news-postseven.com/archives/20170514_548903.html
http://www.news24.jp/articles/2017/05/05/07360732.html
https://diamond.jp/articles/dol-creditcard/14296?page=3&skin=dol-creditcard
https://www.psychologytoday.com/us/blog/canine-corner/200905/can-dogs-sense-when-someone-is-about-die
http://www.animalplanet.com/pets/can-dogs-sense-the-supernatural/
https://www.animalwised.com/can-dogs-predict-death-982.html



わんちゃんホンポ

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