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犬への意識が高い国3選!世界で行われているワンコへの取り組み

わんちゃんホンポ6月21日(水)11時0分

1.ドイツ

ドイツの国旗


ドイツは欧州でも随一の動物福祉国です。犬の権利を守ることが当然のこととして考えられており、「犬税」という犬を飼育する人が支払う税金もあります。


殺処分場がない

ドイツには日本の動物保護センターにあるような殺処分場がありません。原則として殺処分は行いません。
事情があって、飼い主が飼育できなくなった犬は、ティアハイムという民間のシェルターに保護されます。このティアハイムは、ドイツ国内に約1000施設ほどあります。


保護施設“ティアハイム”について

ティアハイムとは、ドイツ語で「動物の家」という意味です。
保護された犬は、ティアハイムで新しい飼い主との出会いを待ちます。もし、飼い主と出会えなくても、この施設で終生生活をすることが出来ます。
このティアハイムは、検疫室や病院もあり、獣医師や動物看護士、従業員やボランティアスタッフによって運営されています。年間予算の収入は、市民や企業からの寄付金からなり、行政からの助成はないとのこと。ドイツ国民の動物愛護の意識の高さが伺えますね。


ティアハイムに収容される動物は犬だけではありませんが、犬のティアハイムでの生活について少し紹介します。


犬が生活するのは個室で、床暖房付、屋外で太陽に当たることが出来るテラスが設けられた造りになっています。
犬同士、個室から顔を合わせられるような構造で、他の犬とのコミュニケーションが取れるそうです。
それぞれの犬の部屋の前には紹介カードが掲げられ、その犬の特徴や問題行動などが詳しく記され、新しい飼い主を待っています。


病気で治療が必要な犬には治療を、しつけが必要な犬にはトレーニングを、心の治療が必要な犬にはリハビリを専門のスタッフが行います。
もし治療やトレーニングが途中でも、飼育を希望する飼い主と一緒にティアハイムに通って継続して治療やトレーニングを行うこともできるそうです。
また、飼い主には飼育経験によった講習会を開いています。


そしてティアハイムから犬を引き取るには、日本と比べると少々厳しい審査があります。
家族構成や住居環境、仕事についてなど細かい審査があります。例えば、1日8時間以上自宅を留守にする人には譲渡されません。


犬を迎えるのはペットショップからではなく、ティアハイムやブリーダーから

ドイツでは、犬の展示販売が禁止されているわけではありませんが、販売条件を定めた法律が厳しいため、実際展示販売が不可能になっているような状態です。
犬を飼いたいと決めたら、ブリーダーに予約を入れて出産を待ったり、ティアハイムに通って惹かれる犬を探すのが手段となります。そのため犬を飼うまでにじっくりと考える時間があり、ペットショップで子犬と目が合ってしまって、つい衝動買いをしてしまった、という事態は起きにくいでしょう。


犬の飼育環境に細かく定められた条例がある

飼育環境の最低面積が、犬の体高によって定められ、面積に対する窓のサイズまで定められています。室外で飼育する場合には、断熱性の素材で作られた小屋であること、保護壁と断熱材を使った日陰の休息場所があること、自由に動けるようヒモの長さは最低6mなどの細かい決まりがあります。また、1才未満の犬や妊娠後期・授乳中の犬を繋いで飼育することは禁止されています。


また、犬を散歩させることも条例で決まっています。充分な運動の他、犬の社会的な接触を重要視した目的のものです。
犬だけでの長時間の留守番も規定されており、基本的には4時間以上は好ましくないとされています。10時間以上の留守番は虐待とみなされ通報されてしまうそうです。


犬を飼育する意識の高さ

ドイツでは犬を飼うということは、当然トレーニングに通うという意識が浸透しています。
きちんとしつけをされた犬と、意識の高い飼い主が多いからでしょう、電車やバスなどの公共機関も犬と一緒に乗ることが出来ます。キャリーバッグやケージに入れることなく、裸のままで一緒に乗れるんですよ。


2.スウェーデン

スウェーデンの国旗


スウェーデンは動物愛護法が世界一厳しいと言われています。
ペット先進国として有名なスウェーデンの犬事情を紹介します。


繋ぎ飼い、ケージ飼いは禁止

スウェーデンの動物愛護法では、ヒモに犬を繋いだまま飼育することや、ケージに入れて飼うことは禁止されています。
これに違反すると罰金や懲役などの罰則が科せられます。


犬だけで6時間以上の留守番は禁止

これも動物愛護法で決められています。
しかしスウェーデンは男女の就業率が高い国です。そのため、ペットシッターのような、日中犬の世話をしてくれるサービスの利用が普及しているそうです。犬を預かり、食事や散歩の世話をしてくれるサービスです。


ペット保険の始まりはスウェーデンから

今では日本でもたくさんのペット保険が存在しますが、世界で初めてペット保険が誕生したのはスウェーデンでした。犬を飼っている人のおよそ8割がペット保険へ加入していて、ペット保険加入率は世界一だそう。


公共交通機関の犬の乗車OK

犬連れで乗れる車両があり、立ったままの乗車はもちろん、マットを敷けば座席に座らせることもOKです。


3.イギリス

イギリスの国旗


かつて日本が動物愛護のお手本にしたのがイギリスと言われています。
1973年に、エリザベス女王の来日に急いで法整備をしたという噂も・・・


法律で認められる犬の権利

動物愛護先進国として有名なイギリスですが、そういわれる所以は、動物に関する法規の数の多さからも伺えます。
また、動物愛護に対する歴史も深く、時間・内容ともに日本はイギリスに100年遅れを取っていると言われるほど。


イギリスでは1824年に動物愛護の前進団体が設立され、1911年に動物保護法が制定されました。長い時間をかけて国民に動物愛護の精神が浸透していったのでしょう、現在イギリスには動物に関連する法令が70を超える数あるといいます。


犬は仲間という強い意識

イギリスでは、犬は「companion(コンパニオン)」と考えられ、犬は仲間・家族だという考え方が深く浸透してしています。
そのため、人間が自分の子どもを教育するような感覚で、当然のように飼い犬もトレーニングスクールに通わせます。
そのため、公園などで散歩をさせている犬の多くがノーリード。日本でノーリードの散歩は飼い主の責任問題ですが、きちんとトレーニングをされているからこそ可能なことで、犬同士のケンカなどはめったにないそうです。
もちろん公共交通機関やレストラン、ホテルもきちんとトレーニングがされている犬なら出入りもOKです。
犬は仲間というほど、イギリスでは人間と犬の生活が密着しています。愛護精神、意識の高さは、犬と過ごして来た長い歴史を経て確固たるものになっています。


アニマルポリス

アニマルポリスは、王立動物虐待防止協会に属するセクションのひとつで、動物愛護に関する法律の違反を取り締まっています。
市民からの通報を受ければすぐに駆けつけ、動物を保護し、場合によっては飼い主は告訴されます。


動物愛護団体の珍しい活動

Dogs Trustという団体は、動物愛護団体の中でも犬を専門に取り扱う団体です。1981年に設立された歴史ある団体で、イギリス国内に17の保護施設を運営しています。
この団体で行っている活動の中でユニークなものを紹介します。


  • ホームレスの人々の飼い犬に獣医師のケアを受けさせる
  • 新生活を始める人の飼い犬を一時的に預かり、犬への虐待を防ぐ

日本では考えられない活動ですが、保護した犬の里親探しだけでなく、将来的に施設に収容される犬を減らすための活動の一端とのことです。


まとめ

花を咥えて笑うチワワ


犬に優しい国、愛護精神、意識が高い国を調べるとヨーロッパに集中しているようです。
犬を連れてのお出かけ、公共交通機関への乗車やレストランへの入店も一般的で、私が住む東京では、近所にあるほとんどの公園には、犬禁止の看板が入口に掲げられていますが、児童公園以外で犬の入場を禁止する公園もないそうです。
動物も人間と同じように生きる権利を有している、と当たり前に思えることですが、動物に関する法整備などの観点からも、国レベルでは日本とは意識の根底から違うんだな、と実感せざるを得ません。
日本でも動物愛護法が改定され少しずつ前進していますが、こういった行政の取り組みに我々も関心を持って、より一層の充実に働きかけていきたいですね。



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