乗客はたった1羽のヒナ。巣から落ちた野鳥が、自動車配車サービス「ウーバー(Uber)」でレスキューセンターまで運ばれる(アメリカ)

7月21日(日)14時30分 カラパイア

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Alois_Wonaschuetz/pixabay

 各地の動物保護・救助センターには、様々な理由でヘルプを必要とする動物たちが連れて来られる。しかし、タクシーで乗り付けた動物はひょっとしてこれが初めてかもしれない。

 アメリカのユタ州にある野生リハビリセンターに、生後間もない1羽のヒナが運び込まれた。巣から落ちたとみられて怪我をしていた野鳥のヒナは、発見者が手配したUberにたった1羽乗せられてやって来たのである。

 ウーバー(Uber)はアメリカで人気の自動車配車サービスだ。日本でも一部地域でサービスが開始されている。

 リハビリセンターのスタッフは、発見者の親切な行為に感謝し、夏前にはヒナを野生へ返すことをフェイスブックで綴っている。
・野鳥のヒナ、巣から落ちて地面へ

 6月29日の午後ユタ州で、小さな親切からひとつの命が救われる素敵な出来事が起こった。この日、ティム・クロウリーさんは友人らと外の日差しを浴びながら楽しくお酒を飲んでいた。

 そこへ突然、1羽の野鳥のヒナが地面に落ちて来たのだ。ヒナは、生後2週間ほどのレッサー・ゴールドフィンチで、恐らく巣から落ちたのだろう、怪我をしていた。

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image credit:Facebook

 まだ小さく飛べない様子であることと、ヒナがどこから落ちたのかわからなかったことから、ティムさんたちは北ユタ州ワイルドライフ・リハビリテーションセンターに、このヒナの写真を送り、対応について相談した。

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image credit:Facebook

・ヒナがウーバーでリハビリセンターに運ばれる

 リハビリセンターのスタッフは、ヒナを連れて来てほしいと伝えた。しかし、ティムさんたちはお酒を飲んで酩酊状態だったため、車の運転はできない。

 そこで、冗談で「ウーバーで(ヒナを)運ぶか」と言い合ったところ、「よし、そうしよう。お金を払ってでも連れてってやろう」ということになり、ティムさんたちは早速ウーバーに連絡した。

 最初のウーバードライバーは、事情を知り鳥の乗車を拒否した。2回目に手配の電話をした時には、ティムさんたちはウーバーに鳥のみが乗客となる旨を伝えず、ドライバーがやって来た時に初めて事情を話すと、なんとか承諾してくれた。

 そしてヒナは、ウーバーのドライバーに乗せられ、1時間後にリハビリセンターへと運び込まれた。

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image credit:Facebook

・元気になったヒナ、夏前には野生へと戻る予定

 6月30日、リハビリセンタースタッフはフェイスブックにこの1件を投稿。「ヒナをすぐにここに運んでくれてありがとう。あなたと他のドライバーたちの安全のために、飲酒運転をせずにいてくれてありがとう」と感謝の言葉を綴るとともに、「しかし、こんなことは初めて!」と驚きを露わにした。

 スタッフによると、Petey(ピーティー)と名付けられたヒナは、運び込まれた時は痩せて脱水症状気味になっていたが、現在はスタッフの世話のおかげですっかり元気になっているという。

あともうしばらくはセンターで世話をして、仲間の鳥たちがよその土地へ渡ってしまう前、つまり夏の終わりには野生へ返す予定をしているとのことだ。


Baby Bird Takes Uber to Wildlife Rescue Center, Alone/FOX 13 News Utah
References:sunnyskyzなど / written by Scarlet / edited by parumo

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