BIGLOBEトップBIGLOBEニュース

『ティーカップドッグ』が抱える真の問題

わんちゃんホンポ8月13日(日)20時0分

ティーカッププードルや豆柴など、通常のスタンダードサイズよりもはるかに小さいサイズの犬たちは相変わらず人気を集めています。
飼育スペースもフードも少なくて済み、散歩の距離も短くてOKなど、都市部で忙しく暮らす人々のライフスタイルに合っているのかもしれません。
けれども、これらの極小サイズの犬は、そんなに単純に良いことづくめなわけではないのです。ぜひ一緒に考えてみてください。


ティーカップサイズの犬って何?

ティーカップに入る犬


正式にはティーカッププードルや豆柴という犬種はありません。プードルを例に取ると、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイが犬種として認められていて、ティーカップサイズというのは極小のトイプードルです。
ティーカップサイズの極小犬を作り出すために、ブリーダーは産まれた子犬の中から一番小さい個体ばかりを選んで次世代の繁殖に使っていきます。しかし、小さい個体の中には先天的な異常やなんらかの病気のために通常サイズで産まれてこなかったものが含まれることも多々有ります。
日本と同じくティーカップサイズの犬が人気のアメリカでは多くの獣医師が「このようなブリーディングのやり方は経済的な利益ばかりを追求していて、生き物としては不自然である。繁殖に使われる犬や産まれてくる犬たちの健康には不安がつきまとう。」と述べています。そもそも正しい繁殖とは見た目だけを追求するのではなく、健康や気質などの遺伝要素も総合的に考えなくてはいけないものです。


ティーカップサイズの犬の健康リスク

寝転がる犬


先天的な異常の問題

先天的な異常や疾患のある個体同士が繁殖に使われるケースも多いため、ティーカップサイズの犬には心臓疾患、呼吸障害、消化器疾患、肝機能障害、盲目などの先天的異常を持って生まれてくる場合も多いのです。
スタンダード基準を守るきちんとしたブリーダーは、最初からスタンダードから外れることを目的とする繁殖をしない人が多いので、ティーカップサイズの犬の繁殖は商業的に大きな規模で行われているのが主流です。そんな状況で生まれた子犬はごく幼いうちから流通に乗せられます。先天的に病気のある体の弱い子犬が、流通の途中で命を落としてしまうことも多々有ります。


小さすぎるサイズが引き起こす問題

極小サイズのせいで、全ての歯が生えるためのスペースが無くて歯に問題が出ることもよく有ります。普通なら成長と共に自然と抜け落ちる乳歯が抜けず、手術が必要になることも珍しくありません。
通常サイズの小型犬でも多いと言われる膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう=膝の関節のお皿が正常な位置からはずれてしまう状態)はティーカップサイズではさらに多くなります。


飼い主が特に注意しなくてはいけないこと

極小サイズの犬は血糖値を一定に保つことが難しいので、一食ごはんを抜いただけでも危険なレベルの低血糖になり、てんかんが起きたり命に関わることもあります。低血糖は普通は子犬のうちは気をつけなくてはいけないのですが、極小サイズの犬の場合は成犬になっても注意が必要です。
また体温を保つ力も弱いので、室温や体温の管理には細心の注意を払います。血糖値や体温の管理は通常時だけでなく、病気や怪我で手術が必要になった時の麻酔中には特に難しく重要です。つまり極小サイズの犬は手術の麻酔のリスクが通常よりも高くなるということです。
ティーカップサイズの犬の細い骨はたいへん脆く折れやすいので、高いところから飛び降りさせないなど注意が必要です。


まとめ

小さい犬


「小さくてかわいい」「小さいから気軽に飼える」と思われがちな極小サイズの犬たちは「かわいい」だけでは受け止めきれないほどの問題があり、気軽どころか通常サイズの犬よりもずっと飼育がたいへんな面も多いことがわかっていただけたでしょうか。
何よりも多くの人が知っておかなくてはいけないことは、人間のたいへんさよりも、健康上の問題を多く背負わされる小さいサイズの犬たちの苦しみです。高く売れるからという理由だけで、通常のスタンダードからわざと外れるような繁殖を行い、その過程で多くの犬が命を落としたり病気に苦しんだりすることはとうてい受け入れられることではありません。


ジャパンケネルクラブもスタンダードから逸脱した極小サイズの犬たちが、犬としての健全性に欠ける場合があると注意を促しており、お勧めできないと正式に述べています。
ティーカップサイズの犬の存在の裏には多くの問題が潜んでいるということ、そしてそれを変えていくためには、一人でも多くの人が問題を認識していくことが大切ではないでしょうか。


《参考》
http://www.petmd.com/dog/general-health/truth-about-teacup-dogs
http://www.jkc.or.jp/modules/news/index.php?content_id=37



Copyright わんちゃんホンポ All Rights Reserved.

はてなブックマークに保存

最新トピックス

芸能トピックス

芸能写真ニュース

旬なニュースを配信中 フォローしてね!

「犬」をもっと詳しく

注目ニュース
【ミャ〜オ♪】飼い主さんとの “おしゃべり” が止まらない子猫。一生懸命にお返事する姿にキュン? PECO8月21日(月)11時19分
出典:https://www.youtube.com上を見上げ、飼い主さんをジ〜ッと見つめている子猫ちゃん。[ 記事全文 ]
犬が飼い主にタッチしてくる時の5つの心理 わんちゃんホンポ8月20日(日)20時20分
なぜ飼い主にタッチするの?犬が飼い主さんに対してタッチをする場合、様々な心理状態が考えられます。[ 記事全文 ]
置物と思ったら本物のニャンコ おかしなポーズで棚の隙間に収まる猫が可愛いと話題に BIGLOBEニュース編集部8月18日(金)19時0分
棚の隙間に収まって招き猫のようなポーズをとる猫が、可愛くて面白いとTwitterで話題になっている。[ 記事全文 ]
猫ちゃんの動きと戦闘BGMがマッチ! 「ドラクエ11」プレイ中に始まった“猫のケンカごっこ”が迫力満点 ねとらぼ8月20日(日)20時30分
ゲーム「ドラゴンクエスト11」をプレイ中に撮影された猫のケンカごっこが迫力満点です。[ 記事全文 ]
砂浜で干からびかけていたタコを助けると「ありがとう」と伝えてきた! 9ポスト8月8日(火)11時52分
砂浜で干からびかけていたタコを助けた男性。優しく徐々に水に馴れさせて海へ返してあげました。[ 記事全文 ]
アクセスランキング
1 犬が飼い主にタッチしてくる時の5つの心理わんちゃんホンポ8月20日(日)20時20分
2 置物と思ったら本物のニャンコ おかしなポーズで棚の隙間に収まる猫が可愛いと話題にBIGLOBEニュース編集部8月18日(金)19時0分
3 【ミャ〜オ♪】飼い主さんとの “おしゃべり” が止まらない子猫。一生懸命にお返事する姿にキュン?PECO8月21日(月)11時19分
4 ぬいぐるみのようだった、子犬時代のラムジーくん!→ 凛々しく育った姿に、ビックリΣ(゚Д゚)10枚PECO8月19日(土)20時17分
5 お腹にお絵かきされても熟睡 カワウソの赤ちゃんの油断しかない寝姿が話題にBIGLOBEニュース編集部8月7日(月)17時21分
6 せっせとタオルを運んで、お昼寝の準備をする子犬 → 「こだわりの寝床」が完成した結果…(˘ω˘)?PECO8月19日(土)11時19分
7 モフモフかわいいうさぎの写真&グッズ 「うさぎしんぼる展」9月8日から浅草橋で開催ねとらぼ8月21日(月)8時0分
8 猫ちゃんの動きと戦闘BGMがマッチ! 「ドラクエ11」プレイ中に始まった“猫のケンカごっこ”が迫力満点ねとらぼ8月20日(日)20時30分
9 砂浜で干からびかけていたタコを助けると「ありがとう」と伝えてきた!9ポスト8月8日(火)11時52分
10 良い場所見つけたニャ! しゅるんとタンスに隠れちゃう猫ちゃんねとらぼ8月19日(土)10時0分

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。

データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア