安楽死処分寸前で2人のパイロットに救助され、アリゾナからアラバマまで飛んだ23匹の犬たち(アメリカ)

8月14日(水)11時30分 カラパイア

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 州によって異なるが、アメリカの動物保護施設の多くは、預かるスペースがなくなると、犬たちを安楽死処分する以外になす術がないという悲しい現実を抱えている。

 今から2年ほど前のアラバマ州モービルにある保護施設でも、飼い主が見つからず施設が満員という理由から、23匹の犬たちが安楽死させられる予定になっていた。

 そのことを知ったアリゾナ州のある保護施設は、2人のパイロットに救助を依頼。彼らは、1500マイル(2414km)離れた距離を何度も往復して23匹全ての犬を安楽死のリスクから救い出した。

PUPPIES!!! Emergency Rescue from Alabama

・望まれない犬たちのために一肌脱いだ2人のパイロット

 アリゾナ州メサにある動物保護施設「Follow Your Heart(フォロー・ユア・ハート)」のスタッフらが、アラバマ州モービルの保護施設にいる犬たちのことを知った時、なんとかして救ってやりたいと思った。

 モービルの保護施設では、スペースがない理由で多くの子犬を含む23匹の犬を安楽死させることになったのだ。

 Follow Your Heartスタッフは、アリゾナからアラバマまでの1500マイル(2414km)の距離を思い、いったいどのようにして23匹もの犬たちを救えばいいのか頭を悩ませた。そして、2人のパイロットに救助を願い出た。

 小型飛行機のプライベートパイロットをしているダン・ウィークスさんとペイトン・リンドブルームさんは、施設からの依頼を受け、救助に一肌脱ぐ決意をした。


・アリゾナ州からアラバマ州まで何度も犬を乗せて往復

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 2017年11月1日、午前6時に小型飛行機に乗り込んだダンさんとペイトンさんは、アリゾナ州スコッツデールからアラバマ州モービルへ向かい、早速9匹の子犬を救助した。

 しかし、この救助活動はかなりの大変さを伴った。

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 小型の飛行機に全ての犬を積み込むことができないため、2人は数日がかりで何度も長距離の州を往復。それにかかる時間およびフライト費用は高く、6901.51ドル(約73万円)にも上った。

 ダンさんは、ペイトンさんやFollow Your Heart、そしてアラバマ州の救助団体「Third coast animal rescue」の助けを少し借りたが、そのほとんどの費用を自分のポケットマネーで支払った。

 狭い小型飛行機による長距離フライトは、犬たちにとってもかなりのストレスとなる。しかし何より、安楽死寸前だったところを2人のパイロットに救われた23匹の犬たちは無事にアリゾナ州へと到着し、元気な姿を見せた。

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・23匹の犬の救助活動をきっかけに継続的な支援へ

 この救助活動はダンさんに大きな変化を起こした。以降、彼は継続的に犬たちの救助活動をすることを望み、自ら「Puppy Pilots」というYouTubeシリーズを作成して毎回の活動を記録。

 現在もアリゾナ州の非営利団体の協力を得て、ダンさんは小型飛行機で他の州にいる救助が必要な犬たちを同州へ運び入れている。



 救助された犬たちは、ひとまず一時預かりの里親のもとへと連れて行かれ、その後カナダの永久的な飼い主のもとへ引き取られていくことになるそうだ。

 ダンさんは、「正しいことをしたと思っている。今後も犬の命を救うための支援を続けていきたい」と話している。


Puppy Pilots - Episode 1 (pilot episode)
References:Liftableなど / written by Scarlet / edited by parumo

カラパイア

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