【犬本紹介】思わず見に行ってみたくなる『全国の犬像をめぐる』〜ハチ公も、タロもジロも!

8月30日(水)7時0分 the WOOF

皆さんこんにちは! 天国在住の読書犬・パグのぐりです。


この前ね、地上の飼い主Nさんがあんこを作ったらしいの。「市販のあんこは甘すぎて。自分で作れば甘さが調節できるからね」ってせっせと炊いていたみたい。それで、白玉つくって冷やしじるこにしたんだって。おいしそうだなあ〜 水ようかんに冷やしじるこ。夏の和菓子って素敵だよね〜(うっとり)。


衝撃の一冊!?


全国の犬像をめぐる: 忠犬物語45話


さてさて、今回は「こんな犬本もあったのか!」と衝撃を受けた1冊を紹介します。『全国の犬像をめぐる〜忠犬物語45話』(青柳健二著 青弓社 2017年)は、日本全国にある犬像の写真と解説がのっている本。ちょっとしたガイドブックでもあります。


犬像というと、まず日本人の誰もが「忠犬ハチ公」を思い浮かべるのではないでしょうか。僕もまっさきに渋谷のハチ公像のことを思い浮かべたよ。逆に、それ以外はあまり思いつかないよね。だけど、あるんです。日本には実にたくさんの犬像が。著者の青柳さんは奥さんと一緒に日本全国を車で回りながら、そこで見つけた犬像について、地元の人たちにその建てられたいきさつなどを取材して本書にまとめました。あ、もちろん、渋谷のハチ公像も登場するよ!


トップバッターは北海道小樽市の「消防犬ぶん公」。ぶん公は小樽消防署で飼われていた犬で、火災が発生すると隊員と共に現場にかけつけ、そこで野次馬整理やホースのもつれをなおしたりと大活躍したんだって。1938年(随分昔!)に亡くなったぶん公。2006年、死後68年たってから、元小樽市消防団だった人たちが中心となって寄付を集め、ぶん公の記念碑を建てたそう。盲導犬や介護犬など、人の役に立つ犬というのは知っていたけれど、消防で役立っていた犬がいたなんて初耳だったな〜。


「おかげ犬」にびっくり


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image by Daisuke Sakai / Flickr


そういえば、渋谷のハチ公と並んで有名なのは、上野の西郷隆盛と愛犬の像かもしれないね。西郷と一緒にいるのは愛犬だった「ツン」と言われているそう。この犬の像の大きさについては、制作過程でいろいろと議論が巻き起こったらしい。そんなエピソードも交えながら写真を見てみると、なるほどなあと思えます。


びっくりしたのが三重県伊勢市の「おかげ犬」の像。おかげ犬とは、昔、人の代りにお伊勢参りに来た犬たちのことを指すんだって。本書によれば、


おかげ犬とは、お伊勢参りをした代参犬のことで、江戸時代にはけっこうな数の犬が、飼い主の代わりにお伊勢参りをしたという話が伝わっている。(p117)


そうだよ。そんなことって本当にあったの?! と驚いたのですが、実際にあったらしい。そして、犬たちもすごいんだけれど、そういう犬たちを陰でささえていた人たちがたくさんいたというのもびっくりでした。つまり道中、お布施を盗まれたり、殺されたりせず、むしろ重いだろうからと賽銭やお布施を代わりに持ってやる人もいたというんだから驚きです。でもそれだけ、誰もが犬を大切な存在として扱っていたともいえるね。


実際に見てみたくなる


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image by WOOFOO


他にも、高野山の案内犬ゴン、1972年に起こったあさま山荘事件で活躍した警察犬アルフ、南極物語のモデルにもなった、タロとジロなどなど、たくさんの犬像が登場します。


南は九州から北は北海道まで、45の犬像が紹介されているけれど、僕がいっちばん好きになったのは、なんといってもハチ公の像。あ、でも渋谷のではなくて、東京大学農学部に、2015年に建てられた上野英三郎博士とハチ公の像。このハチが、上野博士に会えた喜びを全身で表していてなんともいえず素晴らしいの。本物を見たいなって思ったよ。


皆さんもページをめくりながら、お気に入りの犬像を探してみてね。たぶん本物も見に行きたくなると思います。その犬像がどうして建てられたのかを知っていると、また見え方も違ってくるかもしれないですね。





全国の犬像をめぐる: 忠犬物語45話



青柳 健二
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Featured image credit DaPuglet Pugs / Flickr



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