世にも珍しい黒のサーバルが発見される。メラニン沈着が原因(アフリカ・タンザニア)

11月6日(水)22時30分 カラパイア

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Mariamichelle/pixabay

 メラニン沈着や欠乏などの遺伝子異常が原因で誕生した動物は、見た目が著しいために「珍しい」と話題になるが、今回アフリカのタンザニアで、メラニン沈着が原因とされる黒のサーバルが発見された。

 サーバルは高い草地に潜むように生息していることから、普通のものでも発見することは極めて困難とされている。それだけに、真っ黒のサーバルというのはほぼ奇跡に近い目撃なのだそうだ。

 今回、その貴重なサーバルの写真撮影に成功したイギリスの写真家は、「キャリアの中で最も特別な瞬間だった」とその喜びをRedditに投稿した。
・非常に珍しい黒のサーバルが目撃される

 イギリスの野生動物写真家ジョージ・ターナーさんは、今回タンザニアのナミリ平原で、非常に珍しい黒いサーバルの写真撮影に見事成功した。


 一般的に、サーバルは背の高い草むらに潜んでいることが多く、アフリカ全域でも目撃回数は少なく、目撃されたとしてもほんの一瞬なのだという。

 3週間ほど前にタンザニアのセレンゲティ公園の東部で黒色のサーバルが目撃されたという噂を聞いたターナーさんは、是非自分のカメラでその貴重な姿を撮影したいと居ても立ってもいられず、すぐにイギリスからタンザニアへ飛んだ。

 ターナーさんは、現地でプロのガイドトニーさんの同行を得て、ナミリ平原東部へと向かった。

 トニーさんは、現地では“伝説のガイド”と呼ばれるほどとても才能ある博物学者で、遥か遠方にいる小さな鳥の姿さえも見つけることができ、しかもその種類さえも識別することができるのだそうだ。

 そのトニーさんは、約1か月前に黒のサーバルを目撃しており、ターナーさんは逸る気持ちを抑えながらキャンプ場に到着すると、すぐにカメラをセットし、平原をスキャンし始めた。

 すると、カメラが高く茂った草むらの中を移動する黒い背中の動物を捉えた。

 ターナーさんは、思いっきりレンズをズームインし、その動きを追い続けた。それは、紛れもない黒のサーバルだった。


・黒いサーバルはメラニン沈着が原因

 世にも珍しい黒いサーバルの姿を、予期していたよりも早くカメラに収めることができたターナーさんは、感動で震えた。

 通常のサーバルは、薄茶色に黒の斑点があるもので、全体が真っ黒のサーバルはメラニン沈着により発生するものだという。

 今のところ、なぜサーバルにそのような突然変異が起こるのかということは解明されていないようだが、一部では標高の上昇(およびそれに伴う森林生息地)が日光への露出を減らし、メラニズムを促進させるとも推測されている。

 普通のサーバルでさえ撮影が難しいとされるだけに、この貴重な姿を撮影したターナーさんは、その後Redditに投稿し、興奮を次のように綴った。

私は、黒のサーバルが目撃されたという噂を聞いて、自分の幸運を試そうと“無限の平原”に飛びました。

野生動物の写真家として、何週間も現場でスタンバイしていても、対象が姿を見せることは全くないという経験を何度もしたことがあるため、失望には慣れています。だから黒いサーバルの撮影も、覚悟して挑みました。

ですが、平原を運転してわずか1時間後に奇跡が起きたのです。

私は自分が目にしたものが信じられず、ガイドのトニーに「トニー、私は頭がおかしくなったんだろうか。見間違いじゃないよな」と問いました。

黒いサーバルを撮影した私は、トニーとその日太陽が沈むまで、2時間ほどサーバルと距離を取りながら過ごしました。

この話をすると、改めて鳥肌が立ちます。私のキャリアの中で、最も特別な瞬間の1つだったことは間違いありません。

 この黒のサーバルは、現地で「Manja」と名付けられたという。

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image credit:ja.wikipedia.org

 なおサーバルは、毛皮のために狩猟され個体数が年々減少していることから、現在ワシントン条約の国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、「低懸念」にランク付けされている。

References:neatorama.comなど / written by Scarlet / edited by parumo

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