鼻が乾いてたら熱がある!?犬の健康話のウソ・ホント

11月7日(火)8時0分 the WOOF

犬の健康に関する話には、怪しいものもいつくかあります。中には害のないものもありますが、盲信すると(愛犬が)痛い目に合うような大きな間違いというものもあります。


この記事にはこんなことが書いてあるよ!




鼻が乾いている犬は熱がある


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image by Viv Lynch / Flickr


熱があると湿気が蒸発するから、鼻も乾くに違いない…。なんとなくいい感じの説ですが、鼻が熱くなり乾いていることと犬の発熱にはなんの関係もありません。


Neely獣医師はPetMDに対し、この噂の発祥はわからないとしつつ、犬ジステンバーの症状が噂の源なのではないかと推察しています。犬ジステンバーでは高熱が出るほか、鼻が肥厚する症状があるのです。


健康な犬でも、様々な理由で鼻が乾くことがあります。熱があるか否かを知る方法は、体温計で測る以外にはなさそうです。


ワクチンは毎年接種しなければならない


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image by leisa bell / Flickr


 

狂犬病ワクチンは法律により年一回の接種が義務付けられています。しかし、その他のワクチンは必ずしも毎年の接種が必要というわけではありません。『世界小動物獣医師会』が発表した『犬と猫のワクチネーションガイドライン』では、「コアワクチンとノンコアワクチンをその動物のリスクに合わせて組み合わせ、接種の間隔は個体の状況等を勘案して決める」ことを推奨しています。


すなわち、ガイドラインでは「世界で感染が認められている重篤な病気に対するコアワクチンと、地域特性やライフスタイルなど特定の感染症リスクが生じる動物にのみ必要なノンコアワクチンとを組み合わせて使いましょう」ということを定めており、これらのワクチンには免疫持続期間が1年以下のものもあれば1年より長く続くものもあります。全てのワクチンを毎年接種しなければならないというのは誤りです。


追加のワクチンが必要か否かは、血液検査により判断することができます。高齢の犬や体力のない犬に関しては、獣医師の判断で特別な配慮がなされることもあります。


犬は穀物を消化できない


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image by Joshua Newton / unsplash


獲物を引き裂いて食べるオオカミを先祖にもつ犬は、肉食というイメージが強いかもしれませんが、犬は肉食性に近い雑食動物です。身近な肉食動物の猫と比較すると、犬は猫より臼歯が多く腸も発達しており、植物性成分を発酵消化する能力が高いのです(もちろん草食動物に比べると低い)。犬は野菜も穀物も食べられますし、好んで食べる犬も多いです。また、トウモロコシなどの穀物は、ドッグフードの主原料としてよく使用されています。


犬は舐めることで傷を癒す


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image by Greg Patterson / Flickr


ラテン語には”Lingua canis dum lingit vulnus curat(犬の唾液は傷を癒す)”という言葉があります。この言葉を裏付けるかのように、犬の唾液の中にヒスタチンという抗細菌活性、抗菌活性のある化学物質が含まれていることが研究者らにより明らかにされました。


犬は舐めることで自らの傷を癒すというのは、(ある程度は)本当のことらしいのです。ただし、犬の唾液には傷口に感染する可能性のある厄介な細菌がウジャウジャいますし、舐めて傷口を湿った状態のままにしておくと治癒が遅れる恐れもあります。舐めることが傷を刺激し悪化させることも考えられますので、治癒目的で自由に舐めさせるのは得策とは言えません。


傷の持ち主が人間だった場合はどうでしょう。犬が舐めると治癒が早くなることはあるのでしょうか?残念ながら、傷を治す効果は期待できません。ペットの唾液に住まう細菌や寄生虫が、傷を悪化させるリスクの方が高いでしょう。


犬が傷を負ったら素敵なエリザベスカラーを装着し、人間の傷は舐めさせないように。


犬は胃がむかつくと草を食べる


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image by [Paturo] / Flickr


犬が道端のサラダバーをムシャムシャ食べるのは、胃のむかつきを解消するため、胃の中のものを吐き出すためだという説があります。草を食べると嘔吐が誘発されますので、そうした動機で草を食べる犬もいるかもしれません。ただ、単に草の食感を好む犬もいれば、野菜好きとか、単に食いしん坊だとか、犬の草を食べる理由は様々です。


よって、全ての犬が胃のむかつき解消のために草を食べるというのは誤りです。


屋内飼育の犬は寄生虫やノミダニ予防は必要ない


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image by Roman Biryukov / Flickr


これは完全な間違いで、どの犬にも寄生虫やノミ・ダニ予防は必要です。仮に犬が一歩も外に出なかったとしても、外出する人間がノミ・ダニを連れてくることがあります。またフィラリアのように蚊が媒介する寄生虫もあります。もちろん、他の犬が訪れるグルーミングサロンなどは、どんなに清潔に気を配っていても、寄生虫やノミ・ダニがいる可能性は十分にあります。


ノミ・ダニ予防は必ず行いましょう!


便に寄生虫がいなければ、犬の体にも寄生虫はいない


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image by anji barton / Flickr


残念なことですが、便にニョロニョロがいないことは、犬のお腹に寄生虫がいない証拠とはなりません。


寄生虫のほとんどは、糞便中に微量の卵をまくことはありますが、虫全体を排出することはありません。ですので、便にニョロニョロがいなくても安心はできないのです。例外はサナダムシ(条虫)で、お尻周辺や糞の中でうごめいていることがあります。


犬は虫歯にならないので歯のケアや治療は必要ない


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image by Roozbeh Rokni / Flickr


かつては「犬は虫歯にならない」と言われていましたが、最近は「数は少ないものの、犬も虫歯になる」という言い方をされるようになっています。


犬が虫歯になりにくいことは、過去から現在に至るまで大きな変化はありませんが、「虫歯にならない」という言い方だと口腔ケアが必要ないと捉えられられかねません。犬も虫歯になるし、歯周病にもなるんだよという認識の方が、良いケアに繋がりそうです。


犬犬の口の中でも細菌は繁殖しますし、歯が削れたり穴が空いたりします。


実際、数は少ないものの、虫歯に苦しむ犬は存在します。また、歯の損壊や歯肉炎、歯周病などの歯科疾患を抱える犬は非常に多いのです(3歳以上の犬の8割以上が歯の問題を抱えているとの調査あり)。定期的なクリーニングや日常的な歯磨きは、犬にも必須です。歯科疾患は放置すると、歯の膿瘍や心内膜炎(心臓の感染)につながるおそれがあり、非常に危険です。少なくとも年に一度は犬を獣医師に連れて診察を受けるようにしましょう。


Featured image credit Marek Szturc / unsplash



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