おまえら全員逃がしてやる。特殊スキルを持つ保護施設の猫、仲間を脱走させた罪で独房に監禁される(アメリカ)

11月15日(金)11時30分 カラパイア

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image credit:free_quilty/Instagram

 猫は個性豊か、みんな違ってみんな良いのだが、中には特別にずば抜けた知恵を持つ子も存在する。アメリカのテキサス州ヒューストンにある保護施設に預けられた1匹の猫は、かなりの知能犯でスタッフたちを翻弄していた。

 というのもその猫、お得意のドア開けスキルで、他の猫たちを部屋から脱走させるという行為を繰り返していたのだ。

 そのため、施設ではこの猫を独房に監禁する事態となった。これが施設のFacebookでシェアされるとたちまちネットで話題に。施設はそれを利用したプロモーションを行うなどして、この猫の新たな引き取り手を探しているという。
・一度は飼い主が見つかったものの、再び施設へ戻ってきた猫

 テキサス州ヒューストンにある保護施設『Friends for Life Animal Rescue and Adopt Organization』に、キルティー(6歳)が初めてやって来たのは、まだ生まれて間もなかった2012年のことだった。


 母親やきょうだい猫たちと一緒に施設に預けられたキルティーは、やがてある飼い主のもとへと引き取られて行った。

 その飼い主は、ウィンストンという犬も飼っていたが、キルティーはウィンストンとは仲良く暮らしていたようだ。

 事実、その仲良しぶりは飼い主を少々困らせた。キルティーには、ドアを開けることにおいては、高レベルのスキルを持っていたのだ。

 飼い主の知らない間に、キルティーはこなれた肉球さばきで勝手にドアを開け、犬小屋にいるウィンストンを家の中へ入れる行為を繰り返し、ウィンストンが部屋を散らかすという事態を引き起こしていた。


 とはいえ、飼い主宅では可愛がられていたキルティーだったが、数か月前その飼い主から再び保護施設に返されてしまった。

 その理由はドア開けスキルによるものではない。飼い主が新たな土地へ引っ越すことになり、キルティーを連れていけなくなったのだ。

 止む無く元の保護施設へと戻されたキルティーは、再び新しい飼い主を探さなければならなくなった。


・施設でも仲間を脱走させまくるキルティー

 そんなキルティーだが、施設でもお得意の“ドア開けスキル”を発揮し始めた。

 ある朝、施設スタッフが到着すると、部屋にいるはずの猫たちの姿が全く見当たらず、困惑するという出来事が起こった。

 スタッフがCCTV(監視カメラ)で確認すると、キルティーが器用にドアのハンドル部分に前脚をかけてドアを開け、他の猫たちを脱走させていたことが判明した。

 以降、予防策に箒と紐でドアハンドルが固定されたものの、頭のいいキルティーはボランティアやスタッフの目を盗んで、またしてもドアハンドルをちょいと回して開け、脱走を繰り返した。


・キルティー容疑者逮捕、独房へ監禁

 少なくとも1日に5回も脱走チャレンジをしたキルティーに、とうとうスタッフは罰として、ロビーの“独房”にキルティーを監禁することとなる。


 その独房ではドアノブは強固にロックされており、さすがのキルティーでも開錠はままらなない仕様となっている。

 「ふざけんな、ここを開けろ、今すぐ開けろ」
 
 ドアの前で横たわり猫パンチを繰り返すキルティー容疑者(猫)


・Facebookに投稿すると、たちまち話題に

 施設側がFacebookでこの1件について投稿したところ、独房から不満そうにスタッフを見つめるキルティー容疑者の姿も相まって、たちまち話題になった。


・キルティーは推定無罪、飼い主募集

 多くのユーザーらから「キルティーに罪はない」という抗議や同情の声を受けた施設は、キルティーのアカウントをインスタグラムで開設し、「#Free Quilty(キルティーに自由を)」「#Quilty NotGuilty(キルティーに罪無し)」といったハッシュタグを付け、プロモーション活動を行い、キルティーの新たな飼い主を呼びかけた。

 Facebookに投稿されたキルティーのプロフィールは、次の通り。

僕は聡明でエネルギッシュだけど、のんびり屋でちょっとシャイなところもあるんだ。犬との共同生活は問題ないけど、小さな子供とは一緒に住んだことがないから正直どうかわからないな。あと、撫でられるのは好きだけど、お腹を触られるのは嫌だな。 

閉じられたドアを開けるのが大好きさ。なぜかって?そこにドアがあるからさ。試行錯誤をくりかえせば ほとんどのドアは開けられるんだぜ


 一方で、脱走の手引きを繰り返したキルティー容疑者に対し、スタッフは、Facebookにこのように綴っている。

キルティーは、絶えず脱走を図り、スタッフは大きなショックを受けました。独房に監禁し、仮釈放委員会との話し合いがもたれましたが、キルティーは再び自力で解放を試みました。

監禁中、他の猫たちはキルティーをとても恋しがっているようです。なぜなら彼らは夜間の脱走をとても楽しんでいたからでしょう。

こんなキルティーのスキルを必要としている人がいたら、家族に迎え入れてあげてください。犬と仲良しの賢い猫を探している人、キルティに会いに来て

 SNSを通してのプロモ活動は大きな反響を呼び、「キルティーを引き取りたい」という多くの希望者が出たようだ。

 一部メディアによると、現在キルティーは里親候補の一家と顔合わせをし、既に次の段階の手続きに入っているという。キルティーに新たな飼い主が見つかるのも、きっと時間の問題だろう。だがその家で脱走事件が起きるのも、これも時間の問題かな。


image credit:Friends For Life Animal Rescue and Adoption Organization/Facebook

written by Scarlet / edited by parumo

カラパイア

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