キャットフード〜犬にとってのジャンクフード

12月19日(火)7時0分 the WOOF

キャットフードを犬が食べても短期的には大きな影響はありません。しかし、犬にはドッグフードを食べるべき理由があります。


犬はキャットフードを好む傾向がある



キャットフードが大好きな犬は、少なくはありません。はっきりとした理由はわかっていませんが、猫の餌はドッグフードより高タンパク高脂肪で、味も匂いも魅力的だからだと考えられています。


犬はキャットフードを食べることができますし、キャットフードで十分な栄養をとる事ができます。しかし、犬にとってのキャットフードは、人間にとってのジャンクフードのようなもの。何回かジャンクフードを食べたからといって壊滅的に健康を損なうことはありませんが、それだけを食べ続ければ病気になってしまうでしょう。


ドッグフードとキャットフードは、見た目はかなり似ていますが、栄養面では様々な重要な違いがあるのです。


犬と猫では栄養要件が異なる


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image by Ermolaev Alexander / Shutterstock


猫と犬とは、食餌の要件が異なります。猫は肉食動物(carnivore)ですが、犬は肉食性に近い雑食動物(omnivore)です[1]。このため、食生活の主な要素が肉である猫に比べて、犬は食餌からより多くの栄養素を摂取する必要があるのです。


キャットフードは肉の割合が高く、タンパク質含有量はドッグフードをはるかに多く上回ります。猫はそれだけタンパク質を必要とするからです。


一方、健康な犬は猫と異なり、高いレベルのタンパク質を消費する必要はありません。このため一般的なドッグフードでは、タンパク質は摂取量の20%未満、脂肪は10~15%の間に抑えられています。また、雑食動物である犬の多様な栄養要求を満たすため、ドッグフードにはより多くの原材料(栄養素)が含まれています。


タンパク質も脂肪も多いキャットフードは、匂いも味も犬猫を引きつける魅力があります。このため、猫がドッグフードを好むことはあまりありませんが、犬はキャットフードに大きな魅力を感じ横取りしたくなるようなのです。


犬にキャットフードを食べさせ続けたらどうなるの?


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image by Makhmutova Dina / unsplash


犬が定期的に多くのキャットフードを横取りしている場合、長期的には健康を害する恐れがあります。


まず、栄養失調の問題です。キャットフードは犬が必要とするビタミンやミネラルが不足しています。また上述のとおり、キャットフードは高タンパクで高脂肪の”ジャンクフード”のような食べ物です。これを好んで食べ続ける犬は、肥満に向かう傾向があります。


胃腸が弱い犬ならば短期の摂食でも、下痢、嘔吐などの胃腸の問題に苦しむことがあります。長期的には、肝臓や腎臓の病気、さらには膵炎などが発症する可能性があります。


大量のキャットフードを食べる犬にとっての最大のリスクは膵炎になることです。膵炎は、未治療のまま放置すると命を脅かす可能性がある恐ろしい病気です。膵炎の徴候には、背中のこぶ(膵炎は背中側にある臓器)、無気力、食欲不振、嘔吐・下痢、腹部の拡張、発熱などがあります。


犬にどのくらいのキャットフードなら与えても良い?


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image by Irina Kozorog / Shutterstock


愛犬の健康を考えるなら、犬にはドッグフードを、猫にはキャットフードに食事を制限すべきです。理想的なのは、給餌の時間や場所を制限し、別々にすることですが、仕事や外出などで常に監視し続けることは現実的ではないかもしれません。その場合は猫の食べ物は犬の肉球が届かないところ(高い場所や犬には小さすぎる給餌ボックスの利用、犬が通り抜けできない場所など)に置くようにしましょう。




なお、猫にとってのドッグフードはビタミンA、タウリン、アラキドン酸が不足しており、タンパク質レベルも十分ではありません。犬には犬の、猫には猫に合った食べ物が、健康を維持するためには必要なのです。


◼︎以下の資料を参考に執筆しました。

[1] ペット栄養管理学テキストブック(2014)日本ペット栄養学会, アドスリー

[2] Can Dogs Eat Cat Food? – American Kennel Club

[3] Can Dogs Eat Cat Food? Can Cats Eat Dog Food? | petMD


Featured image credit Chendongshan / Shutterstock



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