山火事で焼け落ちた家の跡地から離れず、いつまでも家を守ろうとしていた犬(アメリカ)

12月22日(土)11時30分 カラパイア

tn

 先月8日にカリフォルニア州北部で発生した山火事「キャンプ・ファイア」は、史上最悪の山火事のひとつだといわれている。

 火災の発生元に近いパラダイスの町では約2万7千軒がほぼ全焼し、1ヶ月経った時点での死者、行方不明者は合計96人以上だ。

 また、5万人以上の人が必要に迫られて、あるいは当局の指示の元に避難し、その際に離ればなれになってしまったペットたちの捜索はまだ続いている。

・関連記事:カリフォルニアの山火事で行方不明となった数千匹のペットたち。現在もボランティアによる救助活動が行われている。

 75歳のアンドレア・ゲイロードさんも、避難の際に愛犬たちを連れて行けず、ペット捜索のボランティアに依頼した。

 そして愛犬マディソンは、アンドレアさんと暮らしていた家の跡地で発見された。家は灰となってしまったが、アンドレアさんの土地を、マディソンはしっかりと守っていたのである。
・焼け跡を守るマディソン

 アンドレアさんの依頼を受けたのは、"K9 Paw Print Rescue" のシェイラ・サリヴァンさんだ。

 シェイラさんは、行方不明のペットたちを探して避難地域に通う中で、何度かアンドレアさんの家の跡地にマディソンらしき犬の姿を目撃した。

 しかし、犬は警戒心を強めているのか、決して近寄っては来なかった。

 アンドレアさん自身がここに来られれば一番いいのだろうが、一般避難者の立ち入りはまだ許可されていない。

 しかたなく、シェイラさんはエサと水をその場において立ち去るしかなかった。マディソンが気づいてくれるよう祈りながら。

 そして、後にはアンドレアさんのにおいのついた洋服を借りていき、家の跡地に残した。マディソンが希望を失わないように、保護できないのなら、せめてここに留まってくれるようにと。


土地を守っているマディソン


・兄弟犬ミゲルはシェルターに保護されていた

 また、この間に、シェイラさんはアンドレアさんのもう一匹の愛犬、ミゲラを捜し出していた。マディソンの兄弟に当たる犬だ。

 ミゲラは、パラダイスから約135km離れたところにあるシェルターで保護されていたのである。

 ミゲラを保護し、定期的にマディソンにエサと水を運びつつ、シェイラさんは避難命令が解除され、アンドレアさんがマディソンの元に行けるようになるのを待っていた。

 「もし(避難者が)そこに行かれないのなら、私が行きます。動物たちが彼らの元に戻るまで、私は諦めません」とシェイラさんは語っている。


飼い主を待つマディソン


仕事に戻ったミゲル


・ずっと家の跡地から離れなかったマディソン、ついに飼い主と再会

 ようやく避難命令が解除され、シェイラさんはアンドレアさんとミゲルと共に家の跡地へ向かった。アンドレアさんは、マディソンの好物であるクラッカーを持参していた。

 はたして、マディソンは姿を現し、待ちに待ったアンドレアさんと、相棒ミゲルを出迎えたのだ。

mom
image credit: Shayla Sullivan/Facebook

mom2
image credit: Shayla Sullivan/Facebook

reunite
image credit: Shayla Sullivan/Facebook

 そして二匹は、以前のように家の警備についた。マディソンは斜面の上、ミゲルは斜面の下で。


「ミゲル、番をしてるの?」


・さあ、マディソンが守るべき家を再建だ!

 アンドレアさんの一族は、この火災であわせて9軒の家を失った。

 一族は100年前からこの土地に暮らしていたのだ。アンドレアさんの暮らしていた家は、夫のビルさんが建てたものであった。



 アンドレアさんが失ったものの大きさを考えると、気が重くなるというシェイラさん。「アンドレアさんの心は引き上げられ、彼女は家を再建することを望んでいます。なぜなら、家を守るすばらしい番犬が2匹もいるのですから」

 「マディソンは、たくさんの動物たちが飼い主を待っていることの証明です。エサを置いておくのをやめないで、そして希望を持って!」


飼い主の帰還を喜ぶマディソン

References: Sky News / written by K.Y.K. / edited by parumo

カラパイア

「火事」をもっと詳しく

「火事」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ