★1月の天体イベント★流星群など天体盛りだくさん!

2020年1月2日(木)18時30分 ウェザーニュース


2020/01/02 18:49 ウェザーニュース

冬の寒さが身に染みるこの時期ですが、晴れると夜空が透き通ることが多く、眺めると寒さ以上の感動を覚えます。
そんな、2020年1月は1年最初の月にふさわしい、煌びやかな天体イベントが盛りだくさんです!

しぶんぎ座流星群が出現

5日(日)0時 北〜北東の空(東京)

1月4日(土)はしぶんぎ座流星群の活動が極大。極大の時刻は夕方17時頃の見込みです。
しぶんぎ座流星群は極大時刻の前後数時間に活動が集中するため、4日の宵のころに最も活動が活発になるとみられますが、この時間帯には放射点が低いため、流れ星はほとんど見えません。
5日の未明から明け方には放射点がやや高くなり、上弦過ぎの月も沈むので少し見やすくなりますが、ピークから10時間ほど過ぎているので数はかなり減ってしまいます。ただ、月明かりの影響はないため、空の暗い場所で1時間あたり最大20個程度の流星が見られそうです。
流星は放射点を中心に放射状に出現します。流星は放射点の付近だけでなく、どちらの方向にも現れるので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにして観測するのがおすすめです。
しぶんぎ座流星群は8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群の一つで、うしかい座とりゅう座の境界付近にある放射点を中心として流れ星が流れます。「しぶんぎ座」という星座は今は存在しませんが、かつてこのあたりに「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」という星座が設定されていたことからこの名前がついています。

月と火星が接近

21日(火)5時48分頃 南東の空(東京)

1月21日(火)の未明から明け方、南東の低空で細い月と火星が大接近して見えます。
火星はアンタレスと並んでおり、赤い2つの星のそばに細い月が寄り添うという面白い光景となります。肉眼や双眼鏡で眺めたり、写真に収めたりしてみてください。次回の接近は2月19日(水)です。

月と金星が接近

28日(火)18時3分頃 南西〜西の空(東京)

1月28日(火)の夕方から宵、西南西の低空で細い月と金星が接近して見えます。
地球照を伴った幻想的な細い月と金星の共演は、数ある月と惑星の接近の中でも随一の美しさです。肉眼や双眼鏡で眺めたり、写真に収めたりしてみてください。次回の共演は2月27日(木)です。

1月の満月はウルフムーン

1月は11日(土)4時21分に満月を迎えます。アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。1月は、「真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠え」にちなんで名付けられています。

参考資料など

『天文年鑑(2020)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/


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