《カナダで年越し》英メーガン妃はなぜ”炎上プリンセス”になってしまったのか

1月3日(金)6時0分 文春オンライン

「2019年は、かなり凸凹の道でした」


 英女王エリザベス2世(93)のクリスマス・メッセージのこの一言に、女王の胸中が集約されている。昨年初めに夫君のフィリップ殿下(98)の運転する車の衝突事故が起き、殿下は無傷だったが女性2人が負傷してしまった。5月に最愛の孫ハリー(ヘンリー)王子(35)とメーガン妃(38)に赤ちゃんが生まれ、英国中にアーチー(男児の名)ブームが巻き起こったのも束の間、こんどは女王の二男アンドルー王子(59)に未成年者との買春醜聞問題が浮上。挙句の果て、夫君フィリップ殿下が体調の不調を訴えクリスマス直前に緊急入院してしまった。英王室にとり2019年はまさに凶年そのものだった。



メーガン妃は雑誌の表紙に引っ張りだこ ©文藝春秋


 さらに女王の苦悩に追い打ちをかけるハプニングが起きた。女王が最も楽しみにしているサンドリンガム・ハウスのクリスマス恒例行事を、ハリー王子とメーガン妃がスルーしたのだ。


女王にとって1年で最もプライベートで大切なイベント



 サンドリンガムはロンドンから北へ車で2時間半余り。北海に面する、静かで穏やかな女王の避寒地である。サンドリンガム・ハウスは、ウィンザー城のような豪壮な城とは異なり、小ぢんまりとした城館で、英王室所有ではなく女王の私邸だ。ここで毎年、女王はクリスマスから春先まで、夫君フィリップ殿下と過ごす。そのサンドリンガム・ハウスに王族を集め祝うクリスマスが、女王にとって1年で最もプライベートで大切なイベントなのだ。


「女王は一足先にサンドリンガムに到着し、料理の献立内容にいたるまでクリスマスの支度の陣頭指揮をとります。今年のサンドリンガム入りは、フィリップ殿下がロンドンの病院に入院した12月20日でした」(元侍従)


 そしてクリスマスが来る。



「24日はアフタヌーン・ティーで始まり、午後6時に19世紀のビクトリア女王以来の習慣通り、お互いのプレゼントを開きます。子供が寝室に消えた後、正装のクリスマス・イブのフルコース・ディナーが始まります。 25日は近くの教会の午前11時のミサに、若い人は徒歩で、女王は車で出かけます。待ち構えた地元の住民や熱烈な王室ファンに王子や王女が話しかける、リラックスした雰囲気ですよ。午後2時半過ぎには七面鳥のローストやクリスマス・プディングなど伝統のクリスマスの午餐が終わり、BBCで放送される録画済み女王のクリスマス・メッセージを視聴する、というのが例年の流れです」(同前)


エリザベス女王を落胆させたハリーとメーガンのカナダ休暇



 昨年のサンドリンガムのクリスマスは異例の事態が重なった。


「間際に入院したフィリップ殿下が24日に退院し参加できたのは朗報でした。もっとも殿下はほとんどベッドで過ごしたようですが……。予想通りアンドルー王子は欠席でした。国際少女売春斡旋リンクへの直接関与の疑惑が写真付きで報道され、公務から除外された王子は蟄居の身です。


 でも最も女王を落胆させたのはハリー王子とメーガン妃が生後7カ月のアーチーを連れ、6週間のカナダ休暇に旅立ってしまったことでした」(在英ジャーナリスト)



メーガンがドラマの仕事で7年過ごし、友人も多いカナダ


 サンドリンガムのクリスマス欠席自体はそう珍しくないという。


「ハリーのお兄さんのウィリアム王子(37)とキャサリン妃(37)は、2012年と2016年の2度、クリスマスを同妃の実家で過ごしています。もしハリーとメーガンが米国にメーガンの母親ドリアを訪ねたのなら話は違ったはずです。でも行き先はメーガンがテレビドラマの仕事で7年過ごし、友人も多いカナダと判明。太平洋岸の景勝地バンクーバー島でワイルドライフを満喫するカップルの姿が報じられ、空気はガラリと変わりました。じゃあ、女王よりメーガンの友人と一緒のカナダのクリスマスが大事なの、と非難され大炎上したのです」(同前)



ハリーとメーガンの写真が消えた!


 ハリーとメーガンが、女王のクリスマスをなぜスルーしたのか。諸説が飛び交っている。ハリーとウィリアムの両王子そして妃同士の不仲説、サンドリンガム・ハウス滞在中、アーチーが子供専用保育コーナーに隔離されるのをメーガンが嫌った等々……。いずれも、いま一つ説得力に欠ける。一方、ハリーとメーガンに対する女王の気持ちの重要な変化が話題になっている。


「今年の女王のクリスマスメッセージ映像では女王の机上からハリーとメーガンの入った記念写真が消えたのです。去年のクリスマスメッセージでは女王の机上に飾られた写真には笑顔の2人が写っていました。この変化を女王の胸中の暗示とみる声が勢いを増しています」(同前)



「2人の爵位をはく脱せよ」と4千人の嘆願書が出された


 女王の思いはさておき、ハリー王子の称号のお膝元サセックスで、ハリーとメーガンから「サセックス公爵」と「同公爵夫人」の称号をはく奪せよとの4千人近い住民の嘆願書が出され、ブライトン・ホーブ地方議会は爵位はく奪をめぐる審議に入った。嘆願文は「2人に対しサセックス公爵、同公爵夫人の称号が使われるのは道徳的に誤りで、イースト・サセックス州への侮辱」と手厳しい。


 だがハリーとメーガンはこれをものとせず、このほど自らの爵位を「サセックス・ロワイヤル」として商標登録しブランド化し、ハリー&メーガングッズ販売やイベント事業に乗り出すと報道された。2人と国民の間に違和感が生まれ始めたのは否めない。


 女王は「対立や違いに対し、小さな一歩が解決の道」と、25日のクリスマスメッセージで国民に呼びかけた。米国・欧州、米・中、欧州諸国の極右勢力台頭などさまざまな対立とともに、英国EU離脱(BREXIT)をめぐる英国内の対立も念頭に置いているとみられる。凸凹道がさらに続きそうな英国と英王室の2020年。新年の数少ない明るい話題のひとつがハリー王子とメーガン妃の第二子誕生をめぐる予想、というのもちょっぴり皮肉に聞こえる。



(谷口長世(国際ジャーナリスト)/週刊文春デジタル)

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