東海 2週間天気 太平洋側は晴れの日が多い 岐阜県山間部は曇りや雪 雪崩に注意を

2024年1月9日(火)15時29分 tenki.jp

東海地方は、明日10日は、一時的に天気が崩れるものの、その後は、太平洋側の地域を中心に晴れの天気が続くでしょう。岐阜県山間部は曇りや雪の日が多く、まとまった雪となる日もありそうです。積雪となっている地域では、なだれや屋根からの落雪に注意してください。

今朝は冷え込む

今朝は、寒気や放射冷却の影響で、各地で厳しい冷え込みとなりました。
名古屋市(千種区)はマイナス1.4℃を観測し、12月22日以来の冬日(最低気温0℃未満)となりました。山間部だけでなく、東海地方の平野部でも冬日となった所が多く、今季一番の冷え込みとなった地点も多くありました。
また、9日(火)14時現在の積雪の深さは、白川村:45センチ、飛騨市(河合):21センチ、飛騨市(神岡):14センチ、郡上市(長滝):7センチ、高山市:2センチです。
積雪の多い所では、なだれ注意報が発表されています。屋根からの落雪などにも注意してください。

2週間天気前半:10日(水)〜16日(火)

今夜は、次第に気圧の谷に伴う雲がかかるため、岐阜県飛騨北部の一部で、にわか雪となるでしょう。
明日10日は、気圧の谷や本州南岸を東寄りに進む低気圧の影響を受ける見込みです。晴れ間もありますが、一日を通して雲の多い天気となるでしょう。発達した雨雲や雪雲はかからない予想ですが、所々でにわか雪やにわか雨となりそうです。
11日(木)午前中も、気圧の谷の影響が残るため雲が多くなりますが、午後は各地で晴れるでしょう。
12日(金)は、北海道付近の低気圧から延びる寒冷前線が通過し、13日(土)は冬型の気圧配置となる見込みです。12日〜13日は、岐阜県山間部は雪が降りやすく、13日は雪の量がまとまるでしょう。太平洋側の地域は大体晴れる見込みです。
14日(土)は岐阜県山間部の雪も止んで、広く晴れるでしょう。晴れる時間が長いため、日差しを有効にお使いください。
15日(月)〜16日(火)は冬型の気圧配置が強まる見込みです。太平洋側の地域にも低い雲が流れ込むことがあり、変わりやすい天気となるでしょう。岐阜県山間部は雪の降りやすい状態が続き、まとまった雪となりそうです。

2週間天気後半:17日(水)〜22日(月)

17日(水)も、岐阜県山間部は雪が続くでしょう。なお、16日(火)〜17日(水)頃は寒気の程度によっては雪の量がグッと増えたり、気温も更に低くなる可能性があるため、今後の降雪情報には十分注意してください。
18日(木)以降は、太平洋側の地域でも晴れ間は長続きせず、雨の降る日もある見込みです。岐阜県山間部は雲が多く、雪が降りやすいででしょう。

なだれの種類は2つ

雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇(せっぴ)や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。

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