紫外線の反射率は80% 夏より危険なスキー場での日焼け
2019年1月10日(木)11時15分 ウェザーニュース
2019/01/10 11:10 ウェザーニュース
ウィンタースポーツのシーズン真っ只中!
降り注ぐ日差しと白銀の世界…スキーヤー・スノーボーダーにとってはワクワクする風景ですが、ここで注意しないといけないのが"日焼け"です。
冬の紫外線は弱いといえど…
こちらは東京の渋谷で計測された紫外線(UV-A)の量です。今の時期が年間で最も少ないものの、それでも夏の7割程度は降り注いでいることがわかります。※グラフは下端以下を省略しています。
「まぁ7割程度なら…」なんて思いますが、降り注ぐ紫外線よりもに厄介な存在が…。
“照り返し”でも日焼け…
夏場に「日傘をさしていても日焼けしちゃった」なんてことがあると思います。これは、地面などに反射した光(照り返し)が当たることで、日焼けしてしまっているのです。
もちろん、この照り返しは、水面や雪面でも起こります。では、その反射率はどの程度なのでしょうか。
雪面は“照り返し”が強い
上図を見ていただくと分かる通り、「コンクリート」は5%程度、夏の海でイメージのある「水面」でも20〜40%。
それらに比べ「雪面」はなんと80%と、高反射率なんです。
つまり、夏の紫外線を1とした場合、照り返し含めて降り注ぐ紫外線量は…
夏の街なかでは、1+0.05=1.05
冬のスキー場は、0.7+(0.7x0.8)=1.26
と、夏の日常生活以上ということになります。
※時間帯や条件により異なるため、あくまでイメージです。
しっかり対策して行こう!
ウェザーニュースの独自調査によると、全国の約6割はゲレンデに行く時は日焼け止めを塗らないという結果が出ています。(2018年12月2日〜3日 7,376人)
せっかくの楽しいウィンタースポーツ。
あとで「しまった!」とならないよう、特に晴れた日はしっかり日焼けどめを塗るなど紫外線対策をして行きましょう!