今週後半は春本番のような暖かさ 週末は広い範囲で雨や雪に
2023年1月10日(火)17時35分 ウェザーニュース
2023/01/10 16:46 ウェザーニュース
今週後半は日本列島の上空に暖かな空気が流れ込み、全国的に季節外れの暖かさとなります。4月並みの気温になる所もあり、雪の多い地域では融雪災害に注意が必要です。
気温が上がる週末は低気圧や前線の通過に伴い、雨や雪の所が多くなります。雨や雪の後は再び寒気が流れ込んで、寒さが戻る見込みです。
13日(金)は北日本で記録的な高温か
明日11日(水)は日本列島を移動性高気圧が覆ってきます。高気圧の中心は13日(金)になると日本の南東海上に移る予想です。かわって朝鮮半島付近には前線を伴った低気圧が進んできて、日本付近には南から暖かな空気が流れ込みやすい気圧配置となります。
平地で雪を降らせる目安の上空1500m付近で−6℃以下の寒気は北海道の北まで退いて、西日本から北日本の広い範囲で気温が上がる見通しです。
13日(金)は特に北日本で気温の上昇が目立ち、札幌市の最高気温は9℃と、1月としては記録的な高温が予想されます。積雪の多い地域では雪解けが進みますので、屋根からの落雪や山間部での雪崩などに注意が必要です。
西日本、東日本は14日(土)にかけてさらに気温が上昇し、東京都心は4月中旬並みの19℃まで上がる予想となっています。
週末は全国の広い範囲で雨や雪
14日(土)朝までの12時間予想降水量
低気圧や前線の接近で13日(金)は九州など西日本から雨が降り出し、14日(土)にかけて雨の範囲は東日本や北日本に広がっていきます。東北北部や北海道の道南も雨の所が多く、道央から道北にかけては湿った雪になる見込みです。
季節外れの暖かな空気が流れ込むため、この時期としては雨雲が発達しやすく、西日本の東シナ海側や太平洋側では局地的に雨の強まる所があります。北日本や北陸では気温の上昇で雪解けが進む上に雨が降るため、道路冠水や中小河川の増水などに注意が必要です。
低気圧や前線が通過した後は再び寒気が南下するため、気温が下がります。北海道の早い所では14日(土)から気温が下がり、西日本や東日本も15日(日)は気温が低くなる予想です。
土日は大学入学共通テストが予定されています。雨や雪に加えて、気温の大きな変化もありますので、最新の気象情報を確認するようにしてください。
来週の北海道は低温や大雪に
北海道は来週も寒気の影響を受けやすく、気温の低い状況が続くとみられます。17日(火)頃からの5日間は、気温が平年よりかなり低く、雪の量が多くなる可能性が高いため、気象台は低温と大雪に関する早期天候情報を発表しました。
元々1年の中でも最も寒い時期に平年よりも低くなることで、厳しい寒さが想定されます。寒さ対策や雪対策をしっかりと行ってください。