暴風雪・大雪・厳寒に警戒 大雪の原因「JPCZ」も顕在化か 太平洋側で積雪も

2022年1月12日(水)16時19分 tenki.jp

14日(金)にかけて、強い冬型の気圧配置が続くでしょう。日本海側を中心に暴風雪や大雪に警戒。「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が顕在化し、北陸から近畿北部を中心に、雪の量が多くなる恐れがあります。

北海道は記録的な大雪 本州も日本海側は広く雪

きょう12日、北日本には二つの低気圧があって発達中です。日本付近は冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込んでいます。
北海道は広く雪が降り、記録的な大雪となった所があります。北海道帯広市では午前7時までの12時間降雪量が55センチと1999年の統計開始以来1月の1位の値を更新しました。風も強く、猛吹雪となっている所があります。最大瞬間風速は北海道えりも岬で41.3メートル、稚内市で32.6メートルを観測しました。電柱が折れて、停電が発生するなどの被害もでています。本州も日本海側を中心に広く雪雲がかかっています。

13日も強い冬型の気圧配置

あす13日も強い冬型の気圧配置が続き、寒気が居座るでしょう。
北海道と本州の日本海側は広く雪が降り、風の強い状態が続きそうです。「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が顕在化し、西にも大雪のエリアが広がるでしょう。北陸から近畿北部を中心に、雪の量が多くなりそうです。大雪や猛吹雪、吹き溜まりによる交通障害に警戒してください。立往生のリスクも高まりますので警戒が必要です。
太平洋側は晴れ間がでますが、東北や東海、近畿には所々で雪雲が流れ込み、平地でも積雪となる所もあるでしょう。四国や九州北部でも山沿いを中心に大雪となる恐れがあります。
(※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込んだ冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈によって、いったん二分されたのち、風下である日本海で再び合流することによってできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。)

14日にかけて冬型の気圧配置が続く

14日(金)にかけて強い冬型の気圧配置が続き、日本海側はさらに積雪が増えそうです。太平洋側でも東北や東海を中心に所々に雪雲が流れ込むでしょう。
寒波が居座り、広く厳しい寒さが予想されています。週末には大学入学共通テストもありますので、受験生の方は特に体調管理を万全になさってください。
15日(土)から16日(日)はいったん冬型の気圧配置は緩み、日本海側の雪も弱まるでしょう。ただ、17日(月)頃からはまた冬型の気圧配置が強まりそうです。

雪道運転 万が一に備えての安心グッズ

雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
①防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
②飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
③ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
④軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。

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