<福島郷土芸能>「津島の田植踊」未来へ収録 事故後初踊り

1月14日(日)19時28分 毎日新聞

披露された津島の田植え踊りを見て、笑顔を見せる福島県浪江町津島地区の元住民ら=福島県二本松市で2018年1月14日、喜屋武真之介撮影

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 東京電力福島第1原発事故による避難指示が続く福島県浪江町津島地区の郷土芸能「津島の田植踊(たうえおどり)」を未来へつなぐための収録作業が14日、津島地区から西へ約30キロ離れた同県二本松市で行われた。200年以上の伝統があるが、事故後に踊るのは初めてだ。


 豊作などを祈るため毎年1月に踊られていたが、原発事故で住民が離ればなれになり、その間に担い手の高齢化が進行。このため、同県郡山市のNPO法人が映像として残すことにした。


 県内各地から15〜69歳の17人が踊り手などとして集まった。本来は男性だけだが踊り手が足りず、女性も数人加わった。長じゅばん姿の鍬頭(くわがしら)が金と銀に色付けされたひょうたんを大きく振り、早乙女は前かがみになって竹を打つ。太鼓や笛の音に乗り輪になって踊ると、見守る町民らの目に笑みと涙が交錯した。


 同県大玉村で避難生活を送る中学3年、今野実永(みのぶ)さん(15)は民俗楽器「ささら」を手に踊った。「古里にいつ帰れるかは分からないけれど、津島の踊りがちゃんと残るのはうれしい」【高井瞳】

毎日新聞

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