<東日本大震災>Vターン女性初稽古 大槌町民劇で心の復興

1月14日(日)11時0分 毎日新聞

大槌町民主体のバラエティーショーの初稽古に参加した中村真季子さん(中央)と佐々木茜さん(右)

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 演劇を通じてからの心の復興と交流人口の拡大を目指す岩手県大槌町の「おおつちバラエティーショー」の稽古(けいこ)始めが12日夜あり、関東から同町に移住して今春の公演に出演する女性2人が稽古に初参加した。


 町が昨年11月から、Iターンならぬ「V(バラエティー)ターン」と銘打ったお試し移住の募集を始め、東京都東大和市出身で俳優の中村真季子さん(43)と、釜石市出身で川崎市から一時里帰りした役者で声優の佐々木茜さん(23)が決まった。3月末まで稽古や公演を行う。


 現代劇の舞台や映画で活躍してきた中村さんは、大槌町内の仮設住宅で暮らし旅館でアルバイトに励む。「スマートフォンばかりいじって人間関係もピリピリした東京の暮らしに疑問を感じた。震災を肌で感じながら、生きること、前に進むことを肯定する演劇の力を通して大槌の人たちと喜び、楽しみを共有したい」と話し、稽古でも演技巧者ぶりを発揮した。


 釜石市両石町出身で祖父を震災で亡くした佐々木さんは、同市鵜住居町の自宅から稽古に通う。上京3年で本格的に声優を目指して活動を始めており「地元独特の温かい空気の中で演じることで、新たな自分を再発見していく過程が楽しみ。演劇を通じて元気と笑いを届けることで、復興に共に歩んでいきたい」と意気込んだ。


 3作目のバラエティーショーは「田舎でラブコメ〜サケの町でも恋したい」(仮題)。中村さんと佐々木さんら新巻きサケ加工場で働く3人娘が主人公。長野県から震災応援で大槌に来た若手消防士や農漁業者とその家族、喫茶店主らと恋話を咲かせながらドタバタ劇を繰り広げる。2月25日に大槌町城山体育館、3月17日に長野県軽井沢町で上演する。


 問い合わせは大槌町コミュニティ総合支援室内の実行委(0193・42・8718)。【中尾卓英】

毎日新聞

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