統一会派へかじを切った民進党と希望の党 「右」から「左」から野合批判、身内からも公然と批判…   

1月14日(日)22時3分 産経新聞

 民進党と希望の党が統一会派結成へとかじを切った。希望の党は昨年の衆院選で、安全保障や憲法に関して民進党の理念や政策をことごとく否定する公約を打ち出した政党だ。数合わせを優先して「敵」にすり寄る民進党も、同党との決別を掲げて有権者に信を問うたはずの希望の党も、国民の冷ややかな視線にさらされることは避けられない。

 「極めて難しい問題もあったが、希望の党にもだいぶ譲っていただいたし、私どももかなり譲歩した」

 民進党の増子輝彦幹事長は14日、希望の党の古川元久幹事長との会談後、会派結成に向けた政策調整の成果を記者団に強調した。

 ただ、増子氏の言い分が党内で理解を得られるとは考えにくい。希望の党は、民進党と政策的に相いれないだけでなく、先の衆院選で民進党出身者を「排除」した遺恨があるからだ。

 民進党の衆院会派「無所属の会」(代表・岡田克也常任顧問)の10日の総会では、会派結成への反対意見が相次いだ。衆院選を無所属で戦ったベテラン議員は総会後、「希望の党にはまずケジメを取ってもらわないといけない。会派結成なんて絶対にうまくいかない」と記者団に息巻いた。

 異論がくすぶる状況は希望の党も一緒だ。9日の党役員会では、松沢成文参院議員団代表が、安保政策で民進党にすり寄る執行部に「公約にのっとり明確に立場を打ち出してほしい」と公然と批判を唱えた。

 しかも、両党の統一会派構想に対する他党の受け止めは、与野党を問わず否定的な見解が大勢を占める。

 自民党の森山裕国対委員長は14日、鹿児島県曽於市で記者団に「希望の党の結党の経過から国民の理解が得られるのか」と疑問を示した。共産党の志位和夫委員長も「筋が通らない」と断じ、社民党の又市征治幹事長は「民進党ではダメだと出ていった人と一緒にやるのは理解できない」と突き放している。

 「右」からも「左」からも同じ趣旨の批判を浴びる現状が、統一会派構想の打算の実相を如実に物語っている。

(松本学)

産経新聞

この記事が気に入ったらいいね!しよう

このトピックスにコメントする

民進党をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ