遺族「入所させなければ」=調書を読み上げ—相模原殺傷公判

1月16日(木)19時35分 時事通信

 相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われた元職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の第4回公判が16日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であった。検察側が、亡くなった入所者7人の遺族調書を朗読した。
 男性の「甲M」さん=当時(66)=の兄は「ラジオのチューニングが好きで、一日中していることもあった。面会に行くと、『お土産でラジオ持って来たでしょ』と言うように『あー』と手を伸ばした」と、犠牲になった弟をしのんだ。
 事件前の面会を「最後と分からず、普通に別れてしまった」と悔やみ、被告に対しては「精神、知的障害は奥深く、簡単に理解できるものでない。単純に憎むことができない」としつつも、厳罰を望んだ。
 男性の「甲Q」さん=同(49)=の母は、人に迷惑を掛ける行動が増えて、親亡き後を考え入所させたが、子を自立させられなかった後悔が心にずっと引っ掛かっていたとし、「本当に手がかかるけど、掛け替えのない子だった。必死で生きたあの子の人生は何だったのだろう。施設に入れなければ…」と後悔した。
 検察側は前回公判分と合わせて、犠牲者19人全員の遺族の調書を朗読した。この日は、負傷した入所者24人の家族が、厳罰を求める心情を述べた調書も読み上げられた。 

[時事通信社]

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