相模原殺傷、遺族らの調書朗読「家族の幸せだった」 第4回公判

1月16日(木)19時55分 産経新聞

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(29)の裁判員裁判の第4回公判が16日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。検察側は第3回公判に続き、遺族の供述調書を朗読。「家族の幸せだった」との思いが紹介された。

 検察側は前日の12人分と合わせ、亡くなった計19人分の調書を読み終えた。甲Mの男性=当時(66)=は知的障害で約45年以上にわたり入所。表情が豊かで、ラジオのチューニングが好きだったという。

 兄が対面した遺体の首筋には、傷を隠すように絆創膏が貼られていた。「あのときの光景は一生忘れられない」と振り返った。そして「被害者と家族の無念を晴らしてほしい思いでいっぱいです」と厳しい処罰を求めた。

 甲Oの男性=同(55)=の妹も調書で「兄のちょっとした表情の変化や成長を見ることが家族の幸せだった」と振り返った。

 甲Qの男性=同(49)=の母親は「犯人は命を身勝手に奪った」「必死で生きた、あの子の人生は何だったのだろう」と述べた。幼いころに障害が判明し、夫婦で懸命に育ててきたという。事件前の誕生日に電話をかけた際、「いくつになったの」と聞くと、「49だよ」と答えたのが最後の会話になった。この母親も厳罰を望んだ。

 公判では、負傷者家族から聞き取った話も読み上げられた。植松被告は手や首をしきりに動かすしぐさを見せていたが、ほとんど表情をかえることはなかった。

産経新聞

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