自宅で介護をしない家族は冷たい?『在宅介護をしない理由』に考えさせられる

1月17日(金)16時26分 grape

誰もが直面する可能性がある『親の介護問題』。介護には在宅のほか、民間や公的な介護施設への入居など、幅広い選択肢があります。

しかし、施設への入居を選んだ家族にはこんな質問をする人も。

「どうして自宅で親の介護をしないの?」

質問者の中には在宅介護を推奨する人もいて、「愛情があるなら自宅で親の面倒を見るべき」「介護職に就く人材が不足しているから、在宅介護を選んで社会の負担を軽くして」などの声が上がっています。

しかし、在宅介護以外を選んだ家族の事情はさまざま。家族にとっては、その選択がベストなのです。

家族の日常漫画をブログで公開している、ヒカリさん一家のケースをご紹介します。

『我が家が在宅介護しないワケ』

ヒカリさんの70代の父親は、2017年の秋に脳梗塞で倒れ、右脳を全摘出することになりました。

その後、手厚い介護が必要とされる『要介護5』の状態だと認定され、住宅型有料老人ホームに入居。多くの後遺症を抱えながらも、車いす生活をしています。

老人ホームに定期的に通っているヒカリさんは、ある時に友人から久しぶりの電話を受け、家族の歴史を振り返ります。

友達の近況に驚いたヒカリさん。言葉をかけるうちに、父親の介護に対する自分の気持ちを振り返ることになりました。

田舎で小規模の会社を経営していた父親は、友人や恋人たちとの自由な暮らしを望んで家を出ています。

在宅介護をする場合、好きで別居を選んだ父親にとっての自宅とは、一体どこなのでしょうか。

内弁慶な父親への複雑な感情

ヒカリさんだけでなく、母親も父親に対して複雑な感情を抱いていることでしょう。ですが、夫婦関係以外の愛情なら持っているのです。

父親が脳梗塞で倒れてからは、母親が会社を引き継いでいました。そんな彼女にとって、父親は『戦友』。

精神的な問題や実質的な問題で在宅介護は無理でも、絆は確かにあるのです。

子供の頃の思い出と現在

『施設への入居』という選択は、「非情」や「怠惰」ととらえられがち。そんな批判に傷付けられてきた人たちは少なくありません。

ヒカルさんは、ブログで次のようにつづっています。

施設がいい、とか、
在宅介護がいい、とか、
どちらが親孝行か、とか、
比較の話ではありません。

経済的な理由や実質的な問題で、消去法的に選択肢が限られている場合もあると思います。

ただ、
何が最善の選択かは、家族にしか分からないことがあるっていいたいです。

漫画には「とても共感したし、考えさせられた」「家族みんなが心身ともに健康でいられることが何よりも大切」「介護施設に預けることに、罪悪感なんて持たないで。あなたは素晴らしい人です」などのコメントが寄せられています。

ある程度の距離感が不可欠な家庭もあることを知り、多様な家族のありかたを受け入れる社会にしていきたいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典 妊娠中に父が脳梗塞で倒れた話

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