強い寒気とJPCZ 日本海側は短時間に積雪急増のおそれ 立ち往生のリスク高まる

2022年1月20日(木)5時51分 tenki.jp

きょう(20日)は、日本付近は再び冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込みます。大雪をもたらすJPCZ※と東北付近の低気圧に要注意。局地的に大雪となり、短時間で積雪が急増するおそれ。車の立ち往生のリスクが高まるため注意が必要です。

局地的な大雪に警戒

きょう(20日)は、冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込みます。本州付近は、降れば雪となる目安の寒気(上空1500メートルでマイナス6℃以下)にすっぽりと覆われ、大雪の目安となる寒気(上空5000メートル付近でマイナス36℃以下)が北陸付近まで南下します。
本州の日本海側は広く雪で、北陸や山陰には冬の線状降水帯ともいわれる「JPCZ※」がかかり、平地も含めて局地的に大雪となり短時間に積雪が急増するおそれ。大気の状態が不安定となるため、落雷や竜巻などの突風に注意。また、東北付近は低気圧が通過するタイミングで雪や風が強まる予想です。東北は日本海側だけでなく、青森県三八上北や岩手県沿岸北部で雪や風が強まるおそがあります。車の立ち往生などリスクが高くなるため警戒が必要です。
あす21日朝までに予想される24時間降雪量は、多い所で、北陸・関東甲信70センチ、東海50センチ、近畿45センチ、東北・中国40センチです。あす21日の昼頃まで、大雪に注意・警戒が必要です。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込んだ冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈によって、いったん二分されたのち、風下である日本海で再び合流することによってできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。

雪道で立ち往生してしまったら

不要不急の外出は控えた方が安全ですが、もしも雪道で立ち往生してしまった場合は、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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