道路影響予測 福井・滋賀で顕著な大雪 立ち往生など交通に影響 北日本は猛吹雪

2024年1月24日(水)15時31分 tenki.jp

今日24日は今季最強の寒気が襲来。日本海側は広く雪が降り、北陸や近畿、東海など短時間で積雪が急増し、立ち往生などすでに交通に深刻な影響も。今夜にかけて局地的に強い雪が降り、積雪や路面凍結に厳重警戒。明日25日にかけて東北や北海道は大雪や猛吹雪に。交通影響が長引く所も。

今日24日 福井県・滋賀県「顕著な大雪に関する情報」が相次いで発表

今日24日は、日本付近には今シーズン一番の強い寒気が南下中です。
北陸地方の上空約5500メートル付近にはマイナス39度以下の寒気が流れ込み、今夜にかけて、マイナス40℃以下の寒気が東北地方を通過する見込みです。寒気の流れ込みが今まさにピークとなっていて、雪雲が発達し、短時間で積雪が急増しやすい状況となっています。
日本海側は広い範囲で雪が降りJPCZ※が顕在化しています。JPCZによる発達した雪雲がかかりやすい北陸や近畿、東海では、短時間で積雪が急増している所があります。午後2時までに福井県では計4回、滋賀県では計2回相次いで「顕著な大雪に関する情報」が発表されました。
午後2時の積雪は、岐阜県関ケ原町で54センチ、滋賀県米原市で43センチ、福井市で17センチを観測しました。午後2時までのたった6時間で、40センチ〜50センチ近い降雪量を観測する記録的な大雪となっています。短時間で一気に雪が降り積もり、大規模な交通障害の発生する恐れが高まっています。すでに、岐阜県の関ケ原付近では大規模な車の立ち往生が発生しているとの情報が出ています。
※「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。

今日24日夜遅くにかけて 短時間の大雪に警戒 立ち往生など深刻な影響

今日24日夜遅くにかけては、北陸や近畿北部、山陰にかけての日本海側で局地的に強い雪が降り、交通に深刻な影響が出る恐れがあります。大雪となっている地域にも更に積雪が増える所もあるでしょう。
また、雪が弱まってきたとしても、明日25日にかけての冷え込みで、路面が凍結するため十分な警戒が必要です。
また、北日本では冬型の気圧配置が強まり、急に風が強まっています。
最大瞬間風速は、山形県酒田市の飛島で31.8メートル(午後2時 西北西の風)、秋田市で25.5メートル(午後1時59分 西の風)を観測しました。
東北は今夜にかけて、北海道は明日25日にかけて、見通しが全く効かなくなるようなホワイトアウトの恐れがあります。やむを得ない場合を除いては外出を控えるなど、暴風雪に警戒してください。

明日25日以降も強い冬型 北日本で大雪や猛吹雪

明日25日にかけて、北海道から東北の日本海側を中心に、急に雪や風が強まり大荒れとなるでしょう。大雪や猛ふぶき、吹きだまりによる交通障害、暴風や高波に警戒してください。
北海道や東北は明後日26日も雪が降り続き、交通の影響が長引く所もありそうです。大荒れの時間帯はできる限り外出を控えたり、予定の変更も検討するようにしてください。
27日になるとようやく冬型の気圧配置は弱まり、日本海側の雪もおさまってくるでしょう。一気に積雪が急増した後、週末は気温が上昇するため、雪解けによる融雪や雪崩にも注意が必要です。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された地域では、特に大規模な車両渋滞、滞留が発生するおそれが切迫しています。外出の予定を変更するなど、車の運転は控えましょう。
やむを得ず車を運転していて、雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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