止まらないメリー喜多川氏の暴走と後継者・ジュリー氏の悪評! このままでは第2、第3のSMAP騒動が...

1月31日(日)16時0分 LITERA

「週刊新潮」(新潮社)2016年1月28日号より

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 SMAP解散騒動を引き起こした元凶"ジャニーズ事務所の女帝"メリー喜多川副社長の実像を検証するこのシリーズ記事も、今回が最後。前回、前々回の記事では、メリー氏に数年前から錯乱としか思えないような傾向が出てきており、その被害にあっているのは飯島マネージャーや中居正広だけではなかったことを指摘した。


 娘、藤島ジュリー景子副社長の夫を追放し、幹部社員や可愛がっていたタレントのことまで疑いはじめ、これまで部下に任せていた細かい仕事にどんどん介入し始める。さらには、激昂すると、突然、マスコミに自分から直接電話をかけ、一方的にまくしたてる。こうした暴走に、ジャニーズ事務所の幹部社員も頭を抱えているという。


 メリー氏の常軌を逸した行動はどこからきているものなのか。まず考えられるのは、89歳という年齢だろう。


 高齢になって、猜疑心が過剰になった、家族や知人のことまで疑い始めてトラブルになる、というのはよくある話だ。その反動で、ひとりの人間だけにやたら依存し、信じ込んでしまう、という話も頻繁に耳にする。メリー氏の飯島マネージャーに対する被害妄想や幹部への疑心暗鬼、逆に、近藤真彦に対する異常な執着などは、こうした老人特有の傾向ではないかというのだ。言うことがコロコロ変わったり、感情を抑えられなくなるのも、そう考えると説明がつく。


 実際、昨年1月の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたインタビューを改めて読み返してみると、メリー氏の発言には支離滅裂な部分がかなりある。質問もテーマはバラエティ番組での共演のことなのに、ダンスの話を始めたり、後継者問題を語っているうちに、近藤真彦の思い出話を延々と語り始め、「私がマッチの面倒を見るのは当たり前だと思う......話しているだけで涙が出てきちゃう」と突然涙を流したり。


 中でも象徴的だったのは、インタビューの最後のくだり。後継者はジュリー氏だと再び強調するために、メリー氏はこんなことを語り始めた。


「当たり前の話。だって、ボートに乗ってて浮輪が一つしかなくてさ、何かあったときに、私は浮輪はジュリーに渡す。ジュリーには逃げなさいと言って。よその子には浮輪はあげられないけど、私、全部抱えて泳ぎますよ」


 実際に、メリー氏がタレントを守るかどうかは別にして、ここまでは比喩としてよくわかる。問題はこの後だ。


「私の上に乗ったら、私、掻くのだけはできますからね。顔をつけるのはイヤだけど、泳ぐのは相当泳げる。海で育った子だから。威張っちゃうとね、船の帆があるでしょう。あの帆先から飛び込んでいたの。でも、悲しいかなあの人、すごく水泳がうまいのよ」


「顔をつけるのはイヤだけど、相当泳げる」とか「帆先から飛び込んでいた」とか、話が完全に水泳の思い出話に変わっていくのだ。しかも「あの人」がいったい誰なのかは説明のないまま、インタビューは終わる......。


 メリー氏は今回のSMAP騒動の渦中に「週刊新潮」(新潮社)のインタビューに応じ、非常に明晰な受け答えをしていたが、これは、周囲が相当に手を入れたのではないかと言われている。


「新潮は事前に質問書を送付したうえで、インタビューにのぞみ、回答も広報と弁護士が注意深くチェックを入れています。実態は、文書回答に近い。あのライブ感のまったくないインタビューを読んで、逆にメリーさんは人前できちんと話せなくなってるんじゃないか、という不安を感じましたね」(週刊誌記者)


 あちらこちらで囁かれるメリー氏の高齢による判断能力の低下。しかし、一方ではまったく別の見方もある。メリー氏の被害妄想や暴走は、むしろ娘のジュリー氏に原因があるのではないか、というのだ。


「ジュリーさんの評判がよくないんです。メリーさんはそのことがわかって焦ってるんじゃないでしょうか」


 こんな分析をするのは、前々回、前回の記事にも登場したジャニーズ事務所関係者だ。今回のSMAP解散騒動でも、芸能マスコミがことあるごとに後継者として持ち上げている娘のジュリー氏だが、実は社内ではその能力が不安視されているのだという。


「ジュリーさんはTOKIOや嵐をプロデュースしたとか言われていますが、実際は周りのスタッフが仕切っていて、それをジュリーさんの手柄にしている部分が大きい。マスコミもそれを知っていながらジャニーズ事務所におもねって、『ジュリー氏の企画』などと持ち上げる。今回の生謝罪後、『SMAP×SMAP』の歌のコーナーが少し変わっただけで、スポーツ紙が『ジュリー氏の新機軸』と書き立てたでしょう。あれなんて典型ですよね。でも、社内ではほとんど評価されていません。むしろ、企画力も乏しいし、人心掌握力もマネジメント力にも欠けているという評価です。さらに最大の問題は、現場にめったに行かず、口を開けばお金のことばかり。タレントへの愛が感じられないことですよ。そこがメリーさんや飯島さんとちがう。だから、スタッフはもちろん、タレントからも信用されていないですよ」


 いや、社内だけではない。テレビ局やスポーツ紙の評判も最悪だという。今度はテレビ局関係者が語る。


「飯島さんもうるさい人ですけど、コンセプトがはっきりしているし、企画がありだとなれば、全面協力してくれる。でも、ジュリーさんは、タレントのこととかほとんど考えていない。ただ、ジャニーズの看板をカサに、いろんなことをゴリ押ししてくるだけ。お金の面でも、これまでの慣例を無視して、急にものすごく無茶苦茶な条件をふっかけてくるらしいですからね。それで、別の担当者にとりなしてもらうというようなこともよく起きているようです」(テレビ局関係者)


 当然、こうした声は、メリー氏にも届いているはずだ。だからこそ、「後継者はジュリー以外いない」と言いながら、一向に娘を社長にせずに、今も実権を握り続けているのだろう。そして、自分がいなくなったらジュリー氏は危うい、という不安感を持ち、それがどんどん膨らんでいったのではないか。その結果、関連会社の役員をしていただけのジュリー氏の夫に財産をとられる、次期社長なんて狙っているはずもない飯島氏がジュリー氏を追い落とそうとしている、という妄想を抱くようになり、彼ら彼女らを実際に追放してしまった。いわば、メリー氏の暴走は、不安の裏返しなのではないか、と考えられるのだ。


 さらに、メリー氏のこの感情に拍車をかけているのは、孫娘への溺愛だという。


「正直、メリーさんはジュリーさんより、ジュリーさんの娘、メリーさんにとってのお孫さんにかけているような気がします。お孫さんを早くも後継者として育てようと、英才教育をしています」(前出・ジャニーズ事務所関係者)


 そういえば、例の「文春」のインタビューでも、メリー氏は聞かれもしないのに、ジャニーズの後継者は外国語がしゃべれる必要がある、と孫に英語とフランス語、中国語を教えていることを自慢げに語っていた。


 また「フライデー」(講談社)の最新号が、ジャニーズ事務所が都内の不動産を買い漁っていると報じたが、これも、メリー氏がいかに財産を減らさずに娘と孫に引き継げるかを考えてのことだろうと言われている。


 しかし、ジャニーズ事務所とジュリー氏を守りたいというメリー氏のこれらの希望も、他ならぬ自身の暴走によって、まったく逆の目にでる可能性もある。それは、本当の意味でのメリー氏の後継者を失ってしまったからだ。


 実はジャニーズ事務所内部では、この騒動の前まで、メリー・ジュリー派の中にも"飯島待望論"があったのだという。


「正直、プロデュース能力という意味では、事務所内に飯島に叶う人はいません。それはKis-My-Ft2を飯島が手がけて、売れっ子にしたのを見ても明らかでしょう。あの落ちこぼれグループがいまでは、事務所内で嵐に次ぐ売り上げを上げているんですからね。社内では、ジュリーさんを看板にして、飯島が裏で仕切る体制が一番いいだろうという人も多かったし、メリーさんが亡くなったら、古参幹部たちがその方向で動くのではないかと言われていた。でも、今回の騒動でその目が完全になくなってしまった。このまま、ジュリーさんが後を継いだら、どんどんタレントが離れて、ジャニーズはがたがたになるのは確実でしょう。社員の中には"これでうちも長くないかもな"なんていう者も少なくない」(前出・ジャニーズ事務所関係者)


 いや、危機はその前にもやってくるかもしれない。芸能マスコミはメリー氏への批判をそらすためなのか、「年内にジュリー氏が社長に昇格」といった情報をしきりに流しているが、いまの状況をみていて、メリー氏がおいそれと実権を手放すとは思えない。それどころか、ますます猜疑心やヒステリーが強まり、第2、第3のSMAP騒動が起きるんではないか、と関係者は戦々兢々になっている。


 実際、その可能性は非常に高い。たとえば、中居のちょっとした言動が耳に入ってまたクビと言い出したり、飯島氏が手がけたキスマイをターゲットに仕事を干し上げ、再び独立問題が再燃するもしれない。ジュリー派だって安泰ではない。最近でもKAT-TUNの田口が結婚問題で脱退に追い込まれたが、関ジャニ∞や嵐だって、年齢的に結婚問題が火種となってメリー氏と衝突する可能性は十分にある。


 しかし、それがタレントにとってマイナスになろうと、ジャニーズ事務所にメリー氏を止められる者は誰もいない。そして、どんどんトラブルが頻発し、ジャニーズ事務所全体のイメージが低下し、ジャニーズ帝国は崩壊に向かって突き進むだろう。


 一芸能事務所が将来、どうなろうと知ったことではない、自業自得だという意見があるかもしれない。しかし、ジャニーズには多くのファンがおり、ある種の公共物の側面もある。タレントたちも日々メディアに露出し、いまやニュースキャスターまでやっている者もいるほどパブリックな存在になっている。それを創業者一族が自分たちで私物化し、奴隷のように扱い、一族の利益独占のために、会社の利益に反した特定のタレントやマネージャーの芸能界追放を図るなどというのは、とても許されるような話ではないだろう。


 しかも、この前近代的な体制の象徴である老人にさからえず、ひれ伏しているのは、同社の社員やタレントだけではない。この国のあらゆるメディアが、誰も批判を口にできず、言いなりになって大本営情報を垂れ流しているのだ。テレビに至っては、この暴走老人に人事まで左右されるほどに支配されている。


 SMAP騒動の原因とメリー氏の実像に迫ろうと始めたこのシリーズ企画だが、取材すればするほど浮き彫りになってきたのは、実はこうしたマスコミの堕落した実態だった。最後にもう一度、強調しておくが、今回のSMAP騒動はジャニーズという一プロダクションの問題ではない。日本の社会の問題である。
(時田章広)


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