貧困への落とし穴はあらゆる家庭に。現実から目をそらすな

2月3日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

主人公・漆原春の夫は脳こうそくで倒れ、リハビリの後も半身麻痺が残った。介護される家族・介護する家族の両方に、疲れと苛立ちが蓄積していく(c)さいきまこ『家族の約束』(秋田書店)より 

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漫画家・さいきまこ氏の新たな挑戦


 女性コミック誌『フォアミセス』を中心に活動する漫画家・さいきまこ氏は、2013年に『陽のあたる家〜生活保護に支えられて〜』、2015年に『神様の背中〜貧困の中の子どもたち〜』を、同誌連載から単行本化した(以上、すべて秋田書店刊)。いずれの作品にも、20〜40代の親たちの生活が至極ありふれたトラブルや問題から破綻していく様子と、親の貧困に翻弄される小学生から高校生までの子どもたちの姿が、背景とともに描き出されている。


 さいき氏は、最新連載『家族の約束〜あなたを支えたい〜』を、『フォアミセス』(2017年2月号)で連載開始したばかり。主人公は70代の女性・漆原春だ。


 郊外の分譲団地で、春と同年代の夫が2人で穏やかに暮らしている漆原家には、40代の娘と30代の息子がいる。娘の夫は優良企業に勤務し、私立中学を目指す小学6年生の孫娘もいる。息子は大学卒業後、就職し、結婚して子どもに恵まれたが、離婚した。現在は養育費の支払いが負担になってはいるものの、安定した就労を続けている……はずだ。夫妻・親子・姉弟の間には、愛と思いやりが溢れている。


 しかし、春の夫が脳梗塞で倒れ、半身麻痺が残ったことをきっかけに、漆原家と娘一家・息子の生活は、大きく揺らぎ始める。いや、もともと薄氷の上に成立していた「普通の家族」の生活の、土台の薄氷が割れ始めただけかもしれない。連載1回目の終わりでは、薄氷にヒビが入り、その下にある冷たく暗い水がハッキリと見え始めている。けれどもまだ、薄氷の上で、家族の暮らしは穏やかな光を放っている。


 さいき氏は、なぜ、老夫婦と30〜40代の子世代を中心とした物語を描こうと思ったのだろうか。




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