少雪でも事故発生… 自分で出来る3つの雪崩対策とは

2020年2月5日(水)16時0分 ウェザーニュース


2020/02/05 15:53 ウェザーニュース

最近では、一般の方が雪山登山や雪山をスキーやスノーボードで滑る、バックカントリーによる遭難事故が近年多く発生しています。
今年に入ってからも、暖冬で雪が少ないものの、事故が発生しています。
このような事故を防ぐためにも雪崩との危険性について理解しておく必要があります。

雪崩は大きく2パターン

大雪の後に警戒「表層雪崩」

表層雪崩(新雪雪崩)は古い積雪の上に新たに雪が降り積もった時に、この新雪部分が滑り落ちる現象。また、雪崩のほとんどが表層雪崩だと言われ、とくに真冬の大雪が降った時は警戒が必要です。

春先に増える「全層雪崩」

全層雪崩は積雪と地面との間に、ザラメ状のもろい雪の層が出来たり、雪解け水が流れることなどによって、雪の層全体が滑り落ちる現象。また、暖かくなった春先に起こりやすいのが特徴です。

新幹線並みのスピード

私たちが歩く速さは時速5km程度。
雪崩の速さは全層雪崩で時速40〜80km、表層雪崩ではなんと時速100〜200kmと言われており、この速さは新幹線並みとも言えます。
後ろからスピードの速い雪崩がやってきたら、逃げ切ることはとても不可能です。もし遭遇してしまったら…事前に出来る対策方法を知っておきましょう。

自分でできる3つの雪崩対策

1.雪崩の前兆を知り、雪崩を回避

雪崩にも前兆があり、事前に対策をすることが可能です。雪崩の前兆現象として、以下のような前兆現象があるといわれます。
◆雪面に亀裂がある
◆雪面にシワがある
◆斜面を雪玉がころころ落ちてくる
このような積雪面を見つけたら注意が必要です。雪に衝撃を加えるなんてもってのほか。すぐにその場から離れるようにしてください。

2.雪崩発生時は横に逃げる

雪は斜面をまっすぐ下に流れる性質があります。巻き込まれそうになったら斜面に対して横に逃げる、ということを覚えておいてください。

3.大声で助けを呼ぶとともに呼吸の確保を

もし巻き込まれて雪に埋まってしまったら、まずは場所を見つけてもらうことが第一になります。雪崩に巻き込まれてしまったら、大声を出して助けを呼びましょう。
その際、雪崩の動きが止まる前に、顔のまわりに空間を作るように手で覆い呼吸を確保することも、生還の確立を引き上げてくれます。
スキー場は、ルールを守れば、安全な環境が提供される場所。
スキー場での雪崩事故は、ほとんどが立入禁止区域で発生しています。
滑走が楽しめる「コース」でスキー・スノボを楽しみ、決して「立入禁止区域」には入らないようにしましょう。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)


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