東国原英夫の「文春の女性記者にハニートラップを仕掛けられた」は大嘘! 元知事のセクハラナンパは裁判所も事実認定

2月13日(土)22時0分 LITERA

あの“育休議員”との共通点とは…(東京コラボ『東国原流人生相談 あなたの悩みをどげんかせんといかん』より)

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「週刊文春」(文藝春秋)のスクープで衆院議員辞職を表明した"育休議員"こと宮崎謙介氏。だが、これは官邸が引導を渡した結果で、実は直前までかなり悪あがきを続けていたらしい。


「本人は当初、党の事情聴取に『ハニートラップにひっかかった』と説明していました。官邸も甘利明大臣の時と同じく、一時は『文春』のハニートラップだという話を流して、なんとか世論の同情を買おうとしていた。しかし、その後の調査で本人のほうから誘っていたことなどが判明し、他にも関係を持った女性の名前が次々と出てきたため、引導を渡したということらしい」(全国紙政治部記者)


 ところで、一時、広がったこのハニートラップ説を後押ししていたのが、元宮崎県知事の東国原英夫知事だった。東国原は2月5日、レギュラー出演している『バイキング』(フジテレビ)でこんなことを語ったのである。 


「『週刊文春』は大嫌いなんだけど、2年前に訴訟したんですよ。『文春』は、甘利さんのこれに、ベッキー、もうすごいんですよ。で、聞いたらね、僕も体験したんだけど、『文春』の記者はね、根性が違いますよ。他の新潮社とかはね、比較にならない。敵ながらあっぱれだと思いますよ。知事時代にね、ハニートラップっていうのがあるんですよ。他社はね、女性を雇ってハニートラップに向かわせるんです。『文春』はね、自社ですよ。自社の記者、女性の契約記者が当事者でハニートラップにかけてくるんですよ。だから、嘘偽りがないんです。本人なんだから。本人が録音もしてるし、記憶もしてるし、写真も撮ってるし」


 翌週の12日に出演した際には、さすがに宮崎議員については、「あのタレントさんがハニートラップをかけたというのは微妙」とトーンダウンしていたが、あいかわらずその手口を自慢げに解説し、周囲から、「ハニートラップ評論家」などと持ち上げられて、悦に入っていた。


 しかし、気になるのは、「文春」の記者が東国原にハニートラップを仕掛けてきたという証言だ。売れない女優やグラビアアイドルが売り出しのために人気男性タレントに近づいて写真をわざと撮らせるという手法はよく聞くが、女性記者が直接、ハニートラップを仕掛けたというケースは、長く週刊誌業界をウォッチしている筆者も聞いたことがない。


 そこで、どの記事だろう、と思って探してみたのだが、東国原の言っているのは、どうやら、「週刊文春」の2012年9月20日号の記事らしい。


「東国原は知事時代県職員を含む20人以上と肉体関係に!」となかなかセンセーショーナルなタイトルがついたこの記事は、地元の飲食店の娘、東京のOL、芸能人志望の女性、県職員と、宮崎県知事在任中の女性関係の噂を次々あげた上で、東国原がいかに女癖が悪いかを指摘したものだった。


 激怒した東国原は、早速、この記事を東京地裁に名誉毀損で民事提訴するのだが、この裁判で思わぬ事実が明らかになる。


 実は、当該の「文春」記事には、知事時代の女性関係とは別に、記事の1カ月前、都内で直接体験した話として、こんな女性の証言が掲載されていた。


「友達と歩いていたら、あるバーの店の外で男性に囲まれながらフラフラしている人がいて、よく見ると彼だった。『東国原さんだし!』とか友達と騒いでいたら、『君たち何してるの? 今から飲みに行く? どこ行くの?』と誘われました。慌てて周りにいた秘書みたいな人たちが『車に乗って下さい』と促したけど、東国原さんはぜんぜん言うこと聞かず、胸の開いた服を着ていた巨乳の友達の胸元を見るや『よよっ』と言っていました。そのまま胸をじっと見つめてから、嬉しそうに『にゃあーにゃあー』って、その胸に向かって猫の鳴き真似をしたんです。それに私たちが笑っていると、『じゃあ、行こうか』ってどこかに連れて行こうとしたんです」


 東国原はこの記述についても、あわせて「事実無根」と訴えたのだが、裁判が始まり、証人尋問が行われると、なんと法廷に「週刊文春」の女性記者が登場。「私が直接体験したこと」と証言したのである。


 東国原は、「文春」の記者をナンパしてしまったこのエピソードを指して「ハニートラップだった」と言いたいらしいのだが、しかし、これ、ハニートラップでもなんでもなかった。女性記者はこの記事とはまったく関係なく、本当にプライベートで友人と飲もうと都内のバーに向かっていた。そこを、東国原にナンパされ、上記のようなやりとりがあったので、編集部に報告したということらしい。


 また、証言にもあるように、東国原は女性記者でなく「巨乳の友達」に夢中で、「にゃあーにゃあー」と迫ってきたのも、その巨乳の女性に対してだった。


 東国原は12日の『バイキング』で、「(ハニートラップを仕向けるときには)あのナイスバディですよね。あれを前面に出すんです。彼はミスコン好きですから、奥さんもミス着物なんですよ。168cm、バスト90。宮崎さん、そういうの大好物」と語っていたが、巨乳が大好物なのは東国原もいっしょだったわけだ。しかも、この女性記者と友人は結局、飲みにさえ行っておらず、ハニートラップといえるような形跡はみじんもなかった。


 そして、決定的だったのは、このナンパのくだりについては、裁判所が事実と認定していることだ。裁判自体は「文春」が敗訴したが、当事者の記者が詳細な証言をしたことで、この部分には真実性があるという判決が下されたのである。


 ようするに、東国原は自分のセクハラナンパの事実をごまかすために、いまだ「『文春』が女性記者を使ってハニートラップを仕掛けてきている」などと、発言しているわけだ。


 せこいというか、小狡いというか。記者が女というだけで、"女を武器に近づいてきた"かのような目で見るというのは、東国原の根底に女性差別的な発想があるとしか思えない。


 しかし、実はこの「ハニートラップ」は、東国原や宮崎議員だけでなく、有名人や芸能人が女性との密会や浮気の現場をおさえられた時の定番の言い訳になっている。


「編集部が仕掛けると、仕込んだ女性にかなりのお金を払わなきゃいけない。週刊誌が売れなくて困っているのにそんな予算はありませんよ。相手の女性が単独で仕掛けるケースも最近はほとんどない。記事になると自分も傷つくことがわかっていますから。実際は、奥さんや周りの社員、関係者のタレコミで動いてみたら、現場を押さえることができたというのがパターンです。今回の宮崎議員のケースもそうでしょう」(週刊誌記者)


 東国原センセイもスキャンダルを引き起こしたのは自分なのだから、相手の女性に罪をなすりつけるようなみっともない真似だけはひかえていただきたいものだ。
(田部祥太)


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