チョコレートは“あれ”と一緒に食べるのが最適だった!
2019年2月13日(水)11時10分 ウェザーニュース
2019/02/13 10:57 ウェザーニュース
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、身体の活性酸素を抑え、ストレスを軽減するなど、いろいろな効能があります。砂糖控えめなものであれば太りにくいという説もあり、今、チョコレートは機能性食品としても注目されているのです。
チョコレートで脳が活性化!
北アリゾナ大学心理学部のMontopoli教授らが2015年に発表した論文 “The Acute Electrocortical and Blood Pressure Effects of Chocolate”では、6つのグループに分けて脳波検査(EEG)を行い、チョコレートに脳の活性効果があるかを検証しています。
6つのグループは、(1)水だけ、(2)砂糖の多いチョコレート、(3)砂糖の少ないチョコレート、(4)カカオの多いチョコレート、(5)カカオの少ないチョコレート、(6)カカオの多いチョコレートにL-テアニンを混ぜたもの、をそれぞれ摂取しています。
結果はもちろん効果あり! 特にカカオ含有量の多いチョコレート(カカオ含有率60%)には脳を刺激し集中力を高めるなどの作用がありました。
しかし、この実験では同時に血圧測定も行っており、その結果、チョコレートを食べると短期的に血圧が上昇していたこともわかりました。チョコレートは長期的には血圧抑制効果もあると言われていますが、食べた直後に血圧が上がるのはあまり好ましくありません。
血圧上昇を抑えるキーアイテム
同論文では、その対策も検討されています。実は、チョコレートを食べたグループのなかでも、一部のグループは「L-テアニン」という物質を含んだチョコレートを食べていました。そしてそのグループだけは、食後の血圧上昇が抑えられていたというのです。
図を見ると、最高血圧と最低血圧のいずれの場合でもL-テアニン入りのチョコレートを食べたグループの血圧が大きく下がっていることがわかります。
L-テアニンはアミノ酸の一種で、茶葉、特に抹茶や玉露に多く含まれています。つまり、チョコレート自体にL-テアニンが含まれていなくても、チョコレートと一緒に抹茶や緑茶を飲めばいいということになります。
最近は「抹茶チョコレート」などの販売もされています。仕事などが忙しく集中したいが、血圧も気になるという方は、ぜひチョコレートとお茶の組み合わせを試してみてください(くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう)。