【独自】死亡80代女性、感染したタクシー運転手の妻と外出か

2月15日(土)8時40分 読売新聞

10人は体調不良

 新型コロナウイルスへの感染が確認された東京都内に住む70歳代の男性タクシー運転手の周囲で14日、新たに2人の感染が判明した。約1か月前に運転手が参加した屋形船での新年会が感染拡大の舞台となったとみられ、ほかにも発熱などの症状を訴える参加者がいるという。

 「屋形船での新年会が、今回の感染経路を明らかにする鍵となる」。14日夕に急きょ記者会見を開いた都福祉保健局の内藤淳局長は、険しい表情でこう語った。

 都の発表などによると、運転手が所属する個人タクシー組合支部による新年会が1月18日夕方から屋形船を貸し切りにして行われた。2月13日に感染が確認された運転手とその妻、ほかの組合員ら約80人が乗船。雨が降っていたため、約2時間の宴会中、船の窓は閉め切られていたという。

 14日になって新たに感染が確認されたのは、この屋形船の70歳代の男性従業員。1月15日か16日に中国・武漢市からの旅行者を接客した後、同18日にタクシー組合の新年会で接客していた。

 さらにタクシー組合支部の50歳代の女性従業員の感染も判明。女性は新年会には参加しておらず、新年会参加者と接触した際に感染した可能性がある。約80人の参加者のうち10人ほどが発熱などの体調不良を訴えた。

 一方、13日に死亡した神奈川県の80歳代の女性は、屋形船に乗っていた運転手の義母だったことも判明。運転手の妻は新年会に出席した後、義母と日帰りで外出していた可能性があるという。

 組合支部に所属する運転手は、約110人全員がウイルス検査を受けている。

 屋形船内での感染について、元国立感染症研究所室長でコロナウイルスに詳しい田口文広・元日本獣医生命科学大教授は「狭い閉鎖空間で、人と人が接近した状態で感染者とともに食事をしていれば、多くの人に感染が広がる可能性がある」と指摘する。宴会では話が弾んでウイルスを含んだ飛まつが飛び、唾液などが料理や食器に付着し、他の人が口にしてウイルスを体内に取り込みやすい。

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