北海道 陸別で−30℃を観測 今季5度目の到達 移設も影響か

2023年2月16日(木)10時20分 ウェザーニュース

2023/02/16 10:15 ウェザーニュース

今日2月16日(木)は寒気や放射冷却現象の影響で冷え込みが強まり、全国的に寒い朝を迎えました。
北海道のアメダス陸別では7時すぎに−30.0℃を観測し、今季5度目の−30℃到達となりました。北見でも−25.0℃を観測し、今季最低気温の記録を更新しています。
陸別ではひと冬に日最低気温−30℃を5回も観測するのは珍しいことですが、これは昨年行われたアメダスの移設も関係しているかもしれません。

ひと冬に日最低気温−30℃を5回観測したのは1985年以来

この冬、陸別では昨日までに日最低気温が−30℃以下となった日が4回あり、今日で5回目になりました。この冬の最低気温は1月30日に観測した−30.7℃です。なお、陸別で−30℃以下の気温を観測したのは2019〜2020年の冬以来で3年ぶりでした。
気象庁では「日最低気温が−30℃以下」という統計項目を設けていませんが、ウェザーニュースで調べたところ、ひと冬に5回観測するのは1984〜1985年の冬以来で、1977〜1978年に観測が始まってからは2番目タイの回数となります。一番多かったのは1977〜1978年の冬で、10回観測していました。
陸別は全国の中でも屈指の「寒い町」として知られていますが、ここまで頻繁に−30℃を観測するのは久々です。これは、昨年行われたアメダスの移設も関係しているかもしれません。
気象庁では2022年9月27日に陸別の観測地点を1キロあまり離れた場所へ移設していて、今回が移転後初めての冬となっていました。標高等に大きな変化はないものの、放射冷却による冷え込みは微弱な風などにも左右されるため、低い気温が観測されやすくなったことも考えられます。
道内の他の地点では、この冬−30℃を観測した日数は1984〜1985年の冬よりも大幅に減っているところがほとんどでした。今年の冬が特別寒かったというよりは、陸別の観測環境の変化がもたらした記録かもしれません。

真冬日 でも日較差も大きく

今日の天気・予想気温

−30℃の冷え込みとなった陸別をはじめ、道内の広範囲で最高気温が0℃未満の真冬日になる予想です。さっぽろ雪まつりが終わってもまだ厳しい寒さが続きます。
陸別の予想最高気温は−3℃で、朝と昼の気温差(日較差)は25℃以上となりそうです。この気温差にもご注意下さい。

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