週刊地震情報 2024.2.18 京都府南部で震度4、震度3の地震 2022年にも地震多発

2024年2月18日(日)10時20分 ウェザーニュース

2024/02/18 10:03 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べるとに若干少ない水準です。
能登半島地震の余震は活発な状態が続き、関東や東北の太平洋側の地震も目立っています。震度3以上の地震は能登半島周辺で4回、そのほかの地域で3回でした。(2月12日〜18日10時の集計)

国内:京都府南部でM4.4の地震

京都府南部の地震

14日(水)15時29分頃、京都府南部を震源とするマグニチュード4.4、深さ12kmと推定される地震が発生しました。この地震で京都市伏見区で最大震度4、京都市上京区、亀岡市、南丹市、大阪府高槻市、兵庫県三田市などの広い範囲で震度3を観測しています。
京都府南部が震源の震度4以上の地震は2022年5月以来2年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。2022年は今回の地震とほぼ同じ領域で3〜5月にかけて地震が多発し、震度4が2回、震度3が2回発生しました。
今回の震源付近には京都西山断層帯が伸びています。京都西山断層帯は京都府京丹波町から京都盆地の西側を通って大阪府島本町に達している断層帯です。政府の地震調査研究推進本部は30年以内にマグニチュード7.5程度の地震が発生する確率を、ほぼ0〜0.8%としています。

能登半島周辺で震度3〜4の地震

能登半島周辺の震源分布

14日(水)10時32分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.5、深さ11kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県穴水町で最大震度4、七尾市、輪島市、志賀町で震度3を観測しています。
15日(木)には震度3が2回。17日(土)にも震度3が1回と、この1週間はやや強い余震が増加しました。ただ、有感地震の回数自体は前週とほとんど変わらず、活動が活発になった訳ではないと考えられます。
気象庁は16日(金)に、最大震度5弱以上の地震が発生する確率が平常時の40倍程度と高い状態が続いているとして、引き続き強い揺れへの警戒を続けるよう呼びかけています。

世界:硫黄島の南でM6.1の深発地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。最も大きな規模の地震は小笠原諸島の南の海域で発生したマグニチュード6.1です。
日本時間の12日(月)夜、小笠原諸島・硫黄島の南を震源とするマグニチュード6.1、深さ約250kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは南北方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
震源が深かったことや、島から離れていたことから、揺れによる影響はありませんでした。
今回の震源はフィリピン海プレートと太平洋プレートの境界付近です。マグニチュード6クラスの深発地震に加え、浅い震源の地震もしばしば発生しています。
今回よりも少し南では2016年にマグニチュード7.7、深さ約196kmの大きな地震が起き、日本国内でも最大震度2を観測しました。深発地震であったため、地震波が伝わりやすい太平洋プレート沿いでは遠くまで揺れが到達したとみられています。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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