乾燥の時期 爪トラブルを防ぐ、正しい爪の切り方

2月20日(木)5時0分 ウェザーニュース


2020/02/20 05:18 ウェザーニュース

乾燥や寒さが続くこの時期、爪割れや二枚爪、しもやけからくる変形など爪のトラブルが気になることはないでしょうか。埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長でフットケアが専門の高山かおる先生に、原因と対策を教えていただきます。

爪トラブルの原因は?

爪の割れや欠けなどは、小さなことのようで結構つらいものです。
「爪の先の表面が剥離する二枚爪(多層爪)もありますね。爪には(1)指を保護する、(2)指の力を強くする、(3)指の感覚を鋭くする、(4)指の動きのバランスを取る、といった機能があります。小さなパーツですが、手や足の働きになくてはならないものです」(高山先生)
“爪は骨でできている”なんて誤解もありますが、爪は皮膚の一番外側にある角質層がケラチンというたんぱく質に変化したもの。生え際部分である「爪母(そうぼ)」で作られ、「爪甲(そうこう)」となり、指先に向かって伸びていきます。
「爪甲と接している爪の下の皮膚は『爪床(そうしょう)』といい、水分や栄養分を補給しています。ところが、空気の乾燥や冷えにより爪甲に水分が行き渡らないと、爪が割れやすくなったり、爪が剥がれて二枚爪になるのです」(高山先生)

トラブルを防ぐには、保湿など基本のケアが大切です。
「ハンドクリームやワセリンなどを爪や周囲に擦り込み、保湿しましょう。爪の周りを根元に向かって、指を滑らせるようにマッサージすると効果的です。お風呂では爪の周囲もきちんと洗います。特に足の爪には汚れが溜まりやすいので週に1度は歯ブラシなどで洗いましょう。雑菌がつかないように、風呂上がりにはしっかり水分を拭き、クリームなどで保湿します。
正しい爪の切り方も大切です。深爪は、爪床の組織が露出してしまいます。また、足の爪の深爪やバイアスカットは、巻き爪や陥入爪の原因となることも多いです」(高山先生)

しもやけが爪に影響することも!

冬は、しもやけにより爪の変形や変色を招くこともあるといいます。
「しもやけは、冷えなどで血流の流れが滞る『血流障害』です。皮膚の腫れ・ただれが生じますが、爪も荒れたり、きれいに生えずガタガタになるなどします。『しもやけで痛い』と訴える患者さんで、爪が変形して痛みが起きているケースも多いです」(高山先生)
対策には血行改善が重要だといいます。
「しもやけは『温めたら治る』と考えている人も多いようですが、それだけでは不十分。指を曲げ伸ばしするような運動療法が効きます。足の指先でグーチョキパーをしてみてください。足の指の筋肉を動かすことで、末梢から血流を改善します。爪や皮膚を作る能力が回復し、冷えの予防にもなります」(高山先生)

爪は健康のバロメーター

高山先生は、「爪の状態をチェックすることが大切」だと言います。
「健康な爪は、1.5mmくらいの厚みで、少しツヤがあり、全体にピンク色、先端部が白いです。きれいな爪は末端まで血流がよく、全身の健康状態がよいと考えられます。爪の先が反って中央がへこんでいる『スプーンネイル』は貧血、指先が太くなり爪の根元が隆起する『ばち指』は心臓や肺の疾患、黄色い爪は肺や呼吸器などの疾患が隠れていることもあります」(高山先生)
日々の爪ケアで異変をチェックして、美しく健康な爪を保ってください。


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