20年の読書習慣でわかった、圧倒的なショートカットで名著を読む方法

2024年2月22日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

20年の読書習慣でわかった、圧倒的なショートカットで名著を読む方法

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「忙しすぎて本を読む時間がない」「1冊読み切るのに時間がかかる」「読んでも読んでも身につかない」——そんな悩みを抱えているビジネスパーソンは少なくありません。本を読めばいいことはわかっているのに、自主的に読めない人もいるでしょう。何の本をどう読み、どう活かしていくか——働くうえで必携のビジネススキルを良書から抜き出したのが『ひと目でわかる! 見るだけ読書』。本書は、コスパやタイパを重視する現代的な読書スタイルを重視する人にとっても、魅力的な読み解き&活用法です。たった「紙1枚」を見るだけで本の最も大事なポイントが圧倒的なわかりやすさで理解でき、用意したワーク1枚を埋めるだけで即スキル化できる1冊。それも1万冊の読書体験と1万人を教えてきた社会人教育の経験から、絶対に読んでほしい24冊+αを紹介。ただ、エッセンスをまとめただけでなく、読後には、紹介した本が有機的につながっていく仕掛けがあなたのビジネススキルを飛躍的に向上させます。

Photo: Adobe Stock

良書を読んだ後に学びをどう活かすか?

 前回の記事「これ以上ない! コスパ&タイパを追求した『人生が変わる読書』」で、本の特徴として、3つを挙げました。

1. 読むべき適切な本を厳選2.「1枚」にまとめるつもりで「読む」3.「読んだ後」に「ジブンゴト化」する

 順にお伝えしていきましょう。

1.読むべき適切な本を厳選

 1つ目は、膨大な本の中から、私自身の1万冊以上の読書体験と1万人以上の社会人教育経験を踏まえたうえで、「絶対に読むべき適切な本」を厳選していること。「どんな本を読んだらよいかがわからない」だけでなく、本を読んでも「そこから学びを得ることができない」。あるいは、学びがあったとしても「いざ実践となるとうまく自分に当てはめて活かすことができない」。そんな悩みや質問・相談もこれまでに数多くもらってきました。そこで、「どのような本を、どのように読んでもらうことが今の時代を生きる社会人にとって適切なのか?」について、熟慮したうえで選書しています。

 本書では24冊+αの本を選び抜き、最大の学習効果が得られる読書体験となるよう、各書籍を精密に配置しました。 かつては、職場の先輩や上司が、「いっぱしの社会人としてこれからまともに働いていきたいなら、とりあえずこれくらいは読んどけ!」といって、良書を紹介してくれる時代もあったようですが……。今となっては、そのような人に恵まれるケース自体が少なくなってきています。

 だからこそ、本書がその代わりになればと願って執筆しました。

2.「1枚」にまとめるつもりで「読む」

 2つ目は、すべての本について“「1枚」でブックガイドを完結”していること。なぜそんなことが可能なのかというと、ベストセラーや良書・古典的名著に書かれている内容の中から、今を生きるビジネスパーソンにとって必要な学びだけを厳選・抽出して「1枚」にまとめているからです。

 本のすべてを網羅・カバーするのではなく、重要なエッセンス・本質のみを「1枚」レベルに収め、わかりやすく解説していくスタイルでガイドをしていきます。

 この一風変わった読書力を、私はサラリーマン時代にトヨタで働くなかで培っていきました。トヨタにいた頃にやっていた「1枚」にまとめるつもりで「働く」を、読書の際に「1枚」にまとめるつもりで「読む」に応用してみたのです。

 すると、ただ漫然と本を読むよりもはるかに芯を食った、本質的な読み解きができるようになったのです。

 こうした読書習慣をかれこれ20年近く積み上げたうえで、読者の皆さんにとって必要な「1枚」まとめのみをピックアップし、本書でシェアしていきます。

 結論として紹介するのは「1枚」だけなので、あまりにもシンプル過ぎてびっくりしてしまうかもしれません。ですが、その背後には膨大な時間や量・実践の蓄積、読書力を磨くための日々の修練があります。決して浅いまとめではなく、本質的な学びの結晶のみが「1枚」に凝縮されているのだと捉えてもらい、各書からの学びを受け取っていってください。

 これは見方を変えると、本書を読めば、ただもうそれだけで圧倒的なショートカットができてしまうということを意味します。「1枚」にまとまっているので、末永く覚えていることも可能です。タイパやコスパの観点からも、このブックガイドを一通り読んでもらう価値は十分にある。そう感じてもらえるはずです。

3.「読んだ後」に「ジブンゴト化」する

 3つ目の特徴は、読書の学びを「ジブンゴト化」するための仕掛けです。

 古典的名著と評されているような本は、どうしても書いてある内容の抽象度が高めです。「抽象的=悪いこと」と捉えてしまう人も多いのですが、本書はそのようなスタンスでは書かれていません。

 なぜなら、メッセージが抽象的だということは、それだけ普遍性が高い=何にでも当てはめられるからです。抽象度が高い学びだからこそ、どういった悩みや願望を抱く読者であっても役立てられる。本書ではこう捉えていきます。

 一方で、本来であれば仕事内容や抱えている悩み・願望に関わらず誰もが活用できるはずの抽象的な学びについて、何も役立てられずに終わってしまう人がたくさんいる……。そんな実態があることも、重々承知しています。

 いったいどうすれば、このギャップを解消できるのでしょうか。

 私自身も、同様の悩みをかつては抱えていました。ですが、今は読書で学んだことを仕事や人生に活かすことができています。分岐点は、次の1点です。

 抽象的な本の学びほど、「読んだ後」に「ジブンゴト化」する。

 自分の仕事や人生の状況に当てはめる=ジブンゴト化するプロセスを「本を読んだ後」に経ていることが、決定的なプロセスとなります。過去に名著を読み、抽象度の高い学びを得たものの、何も現実が変わってこなかったという人ほど、本書を突破口にしていってください。やることは、この部分についても引き続き「1枚」埋めるだけでOKです。

 序章の5冊は、本書の「ベース」になる本であるのと同時に、何歳になっても必要となる一生ものの「基礎・土台」です。続く第1章の7冊は、働くうえで切っても切れない「人間関係・コミュニケーション」についての学びが得られる本を選びました。一方、第2章の7冊は生涯にわたって必要不可欠な「成長」の本質について、最後の第3章は「自分の人生をどう思い通りに生きて行くか?」の柱となる5冊を、それぞれガイドしていきます。

 最低限これだけ読んでおけば、「これまで起きた問題」も「これから起きる問題」にもおよそ対処できるはずです。本文を楽しみにしていてください。

(本原稿は書籍『ひと目でわかる! 見るだけ読書』の一部抜粋したものです)

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