今年の夏も厳しい暑さ 梅雨の時期は大雨のおそれも 春から夏の長期予報

2021年2月24日(水)18時8分 tenki.jp

この先、気温は高い傾向が続き、全国的に春の訪れが早くなりそうです。その後、梅雨にかけては、平年と同じような季節の進み方になりますが、梅雨前線の活動は活発になりやすい予想で、降水量は平年より多くなるでしょう。夏にかけて、気温は高温傾向で、今年の夏も厳しい暑さが予想されます。

3月〜5月 気温は高い予想 春の訪れ早い

きょう(24日)気象庁は、3か月予報と、暖候期予報(6〜8月)を発表しました。
最新の3か月予報によりますと、この先3か月、北日本から西日本にかけての平均気温は高い見込み、沖縄・奄美も平年並みか高い見込みとなっています。これは、厳しい冬の寒さをもたらすラニーニャ現象が今後、春の間に終息し、平常の状態になる可能性が高いということと、日本付近の上空の偏西風が平年より北を流れるために、南から暖かい空気が入りやすいためです。
この先、春にかけて、暖かい日と寒い日を数日周期で繰り返しながら、少しずつ気温が高くなっていきますが、高温傾向ということで、平年よりも春の訪れが早くなりそうです。梅の開花の具合や、桜のつぼみの様子を観察してみると、日々、季節の進みを実感できそうです。

東日本太平洋側や西日本 3月は降水量が多い傾向

3月は、日本付近は冬型の気圧配置は現れにくい見通しです。西高東低の冬型の気圧配置のときは、東日本や西日本の太平洋側の地域は晴れることが多いですが、冬型の気圧配置になりにくいということで、低気圧の影響を受けやすくなります。
そのため、東日本の太平洋側と、西日本は、平年に比べて晴れる日が少なく、降水量は平年並みか多くなるでしょう。気温は高い傾向ではありますが、これらの地域では、春の日差しにホッとできるような日が続くことはあまり期待できないでしょう。
4月は、降水量は西日本で平年並みか少ない予想ですが、それ以外の地域では平年並みで、5月は全国的に平年並みの予想です。

梅雨前線の活動が活発となり大雨のおそれ 備えを万全に

最新の暖候期予報によりますと、今年の梅雨は、季節の進み方は平年と同じくらいの予想ですが、太平洋高気圧の周辺を回る暖かく湿った空気が流れ込みやすいため、梅雨前線の活動は活発となりやすい見通しです。梅雨の時期は北日本から西日本にかけて、降水量が多くなりそうです。
活動が活発な梅雨前線の影響で、近年、災害級の大雨が続いています。昨年(2020年)は「令和2年7月豪雨」が発生し、梅雨前線と暖かく湿った空気の影響で、熊本県で河川の氾濫が発生するなどして、人的・物的被害が発生しました。
今年も、梅雨の時期は、大雨となるおそれがあります。もう一度、あらためて、お住いの地域のハザードマップや避難ルートを確認する。食料・飲料水などの備蓄を確認する。家族との連絡方法を話し合っておく、など、災害への備えを万全にしておきましょう。

今年の夏も高温傾向 暑さにも備えを

今年の夏(6月〜8月)の平均気温の予想をみると、北日本から西日本は平年並みか高い予想、沖縄・奄美は高い予想です。今年の夏も厳しい暑さとなりそうです。昨年は、静岡県浜松市で最高気温41.1度を観測し、埼玉県熊谷市の日本歴代最高気温に並びました。
今年も体調管理において油断のできない夏となりそうです。熱中症対策の一つとして、規則正しい生活、体力づくりが挙げられます。毎年、対策として言われるものではありますが、生活習慣の改善は一朝一夕にできるものではありませんので、今のうちから体力づくりをしておくことも熱中症を防ぐのに役立つでしょう。

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