なぜ、寒いとクシャミが出るの!?

2月26日(火)6時35分 ウェザーニュース


2019/02/26 06:30 ウェザーニュース

風邪でも花粉症でもないのに、寒いとクシャミが出ることがあります。なぜでしょうか。その仕組みを調べてみると、人の体の巧みさが見えてきました。

冷気の刺激が呼吸筋に伝わる

寒くてクシャミが出ると、1回で終わらずに何回も続くことがありますが、これはある生理反応が原因となっています。寒さによるクシャミの仕組みはこうです。

吸い込んだ冷気が鼻の粘膜を刺激すると、その刺激が鼻粘膜の知覚神経である三叉(さんさ)神経を介して呼吸筋に伝わります。すると呼吸筋の緊張が高まり、緊張がピークに達した段階で、空気が吸い込まれます。その直後に緊張が緩んで気道から空気が勢いよく押し出され、「ハクション」とクシャミをするのです。

クシャミで体温を上げる?

寒いとクシャミが出る理由は、体温を上げるためと考えられています。

「急に温度が下がったときにもクシャミが出ることがあります。クシャミは上半身全体の筋肉を使う不随意運動ですが、とても激しい筋肉運動なので体温が上昇するのです。寒いと体がガタガタ震え、その筋肉運動で体温が上がるのと同じです」と話すのは横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長です。

人の体は巧みにできているのですね。ただし、激しい筋肉運動のため、注意も必要だと言います。

「人によってはクシャミをしたとたん肋骨を折ったという事故も起こっていますし、腰痛を起こすきっかけとなることもよく知られています。クシャミはそれほど激しい運動なのです。クシャミが出そうなときには姿勢を正しく、背筋をまっすぐにして行うと良いでしょう」(吉田先生)

クシャミは新幹線並みの速さ!?

また、「ハクション」という音とともに、驚きの速さで口からしぶきが飛び散っていると言います。

「クシャミが出る時に口の中の唾液などが飛び出す速度は新幹線並みの速さになります。適切にハンカチなどで口を覆うエチケットも大切です」(吉田院長)

クシャミは冷気以外でもさまざまな原因で起こります。風邪をひいたり、花粉症だったり、鼻の中に虫が飛びこんでも出ることがあります。生理反応なので我慢はよくありませんが、周囲を不快にしないマナーも忘れないようにしたいですね。


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