今の時季にできやすい口内炎 口腔がんとの見極めは「1週間」が目安

2月28日(木)5時40分 ウェザーニュース


2019/02/28 07:38 ウェザーニュース

タレントの堀ちえみさんが口腔がんであることを公表し、口腔がんがにわかにクローズアップされています。口腔がんの初期症状は、口内炎となかなか見分けがつきません。
口内炎は、この時季の空気の乾燥によって口の中が乾きやすくなったり、気温の寒暖差から免疫力が落ちているときなどに、できやすいと言われています。
日本口腔外科学会指導医で松本歯科大学教授の芳澤享子さんに、口内炎と口腔がんの特長や予防法について聞きました。

50代以上の中高年に多い

口腔がんは、口の中の舌や歯肉や頬の粘膜にできるがんです。がん全体の中で占める割合は1%ですが、皮膚がんよりは患者数は多く、近年増加傾向にあります。患者は50代以上の中高年に多いのですが、20代、30代の若い人でも発症し、死に至ることもあります。

1週間以上たっても治らない口内炎は注意

この時季にできやすい口内炎となかなか見分けがつきにくいので、発見が遅れるケースもあると芳澤教授は注意を促します。
「初期症状は口内炎と見分けがつきにくく、発見が遅れるケースもあります。1週間以上たっても治らない口内炎は、何らかの病気のサインであり、口腔がんの可能性も高まります。とりわけ舌の脇に発生しやすく、口内炎ができていったんは治ったが、同じ場所にまたできたので受診したらがんと分かったというケースもあるのです」(芳澤教授)

予防策は口の中を清潔に保つこと

口腔がんの危険因子は、喫煙、飲酒、口の中の不衛生、虫歯の放置によるとがった歯や適合が不十分な入れ歯による慢性的な刺激、ウィルス感染などが挙げられます。
「予防策としては、歯科医院で定期的に検診を受け、口腔内を清潔に保つことが必要です」(芳澤教授)
口腔がんは、発生する部位や進行度によって炎症が白色のもの、赤色のもの、白色・赤色が混在するもの、隆起するもの、潰瘍を形成するものなど、症状はさまざまです。
初期は痛みを伴いませんが、進行するとしこりができたり、出血しやすく、痛みが強くなります。さらに噛むことや飲み込むことの障害も伴うようになります。

早期発見・早期治療が大切

松本歯科大学教授の芳澤享子さん

治療は、基本的には手術でがんを切除する場合が多いのですが、放射線療法、化学療法などを組み合わせた治療も行われる場合もあります。首のリンパ節転移があるときは頸部の手術も必要になり大がかりになります。
日本では罹患すると死亡率が高いのが特長で、芳澤教授は早期発見・早期治療の大切さを説きます。
「口腔がんの手術による摘出は、機能障害や審美障害を残す可能性もあり、がんが進行すると腫瘍の再発、移転のリスクも高くなるので、受診したらかなり進行していたということにならないように、早い段階での発見が求められます」(芳澤教授)

疑いがあれば、口腔外科を受診

では、口腔がんを疑った場合、いったい何科で診てもらえばよいのでしょうか?
「口腔外科を受診してください。口腔外科では、問診、視診、触診などの診査のほか、症状が出ている部位から細胞や組織を採取して、顕微鏡での検査をもとにがんかどうかを判断します。また、がんの範囲や転移を確認するために、超音波検査やCT、MRIを用いた画像診断も行います」(芳澤教授)
このように口腔外科では、専門医が口腔がんかどうかを診断し、治療にあたります。口の中の異常が続いたら、早めに口腔外科を受診しましょう!


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