ニンジン・タマネギの価格動向に注意!? 3月の野菜予報

2024年3月1日(金)5時0分 ウェザーニュース

2024/03/01 05:00 ウェザーニュース

今冬は暖冬でしたが、関東では “真冬の夏日”になったかと思えば、再び雪も散らつく寒さに戻るなど気温の変動が大きく、服装の調整も大変でした。野菜の生育や収穫にも影響は少なくないようです。
3月の野菜について、「暖冬で出来はおおむね良いが、天気が左右するところが大きい」とスーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)の秋葉弘道社長は説明します。野菜の価格動向やその理由について教えていただきましょう。

3月にお買い得になる野菜とは?

2月に値上がりしたキュウリやジャガイモなどはどうなるのでしょうか。
「2月はじめに一度値上がりしたキュウリですが、徐々に下がってきています。3月は基本的に安くなるでしょう。
ホウレンソウのような葉物類も含め、ブロッコリーなどの露地野菜は、暖冬の影響で出過ぎなぐらいで、価格もずっと安定して安かったと思いますが、3月は少し落ち着くでしょう。
この時季のポイントとなるキャベツも春ものの出来がまあまあ良いです。心配があるとすれば、冬ものから春ものに変わるときに端境期(はざかいき)ができたり、もし大雪などになれば影響が現れることでしょう。
今のところ大きな問題はありませんが、ブロッコリーやダイコンなども端境期や天候の荒れに左右されそうです。
ジャガイモは、北海道産が昨夏の高温の影響でよくなかったので、早めに終わります。新ジャガは産地が西の方で天気もよかったので、生育がよく価格も安定しそうです。
ただ、ここのところ悪天候が収穫・出荷に影響して、出回りが少ない状態になっています。新ジャガは、雨が3、4日も続くと収穫できずに流通量が減りかねないのです」(秋葉社長)
ナノハナやサヤエンドウなどの春野菜も気になります。
「今年は、全般的に出回りが早いです。ナノハナやサヤエンドウ、スナップエンドウなどの春野菜は、2月に一気に出て、今は落ち着いています。少し天気が悪かったりしましたが、大きな被害はありませんでした。去年は低温の影響もありましたが、今年はこのままなら問題ないでしょう」(秋葉社長)

3月に値上がりする野菜とは

ニンジンとタマネギは、1回は値上がりするとの予想です。
「ニンジンは、例年なら3月まである茨城・千葉あたりの秋冬ニンジンが2週間ほど早く終わってしまいます。
春ニンジンは収穫してすぐ出荷するので、天気の影響を受けやすいのです。最近少し値上がりしてきていて、3月前半は上がるでしょう。3月後半は、天気次第なところがありますが、安定するかと思います。
タマネギも同様ですね。静岡や九州などの天気の影響で出回りが減って、平年より少し高くなっています。
収穫できないので大きくなって、大玉が多いのですが、後半にかけては、悪天候が続いたりしなければ安定してくると思います」(秋葉社長)
春は、この時季にしか味わえない春野菜だけでなく、新ジャガ、新タマネギなども美味しいものです。春ならでは野菜を味わうためにも、天気予報で日々の変化に注目しましょう。

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