山口真由氏 優先席付近での携帯使用を注意され不服…各鉄道会社の方針は?
2025年3月5日(水)6時0分 女性自身
元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏(41)が3月3日、自身のX 上で、電車内での携帯電話の使用を注意されたと告白した。
山口氏が空いてる電車のドア近くに立ってメールをしていたところ、向いの優先席に座った男性から「携帯は切るか、向こうに行って」と言われたといい、戸惑っていたら「日本語わかりますか?」と問われたという。
その場は謝って従ったものの納得がいかなかったようで、Xで《優先席付近では混雑時に携帯オフって思ってたけど、側に誰も座ってなくてもメールしちゃいけないんだっけ?》と問いかけた。
優先席付近での携帯の使用を巡るトラブルはこれまでにも度々起きている。
「’15年6月にはJR京浜東北線の電車内の優先席で70代の男性が隣に座ってタブレット端末を使っていた男性の肩を殴って怒鳴り、刃渡り約17センチの包丁を突き付ける事件が発生しました。また、’14年12月には相鉄線の電車内で60代男性が優先席でスマホを操作していた若い女性に突然、罵声を浴びせかけ、列車の運行を妨害する事件が発生しました。この男性は同様のトラブルを同年4月から計39回繰り返しており、威力業務妨害容疑で逮捕されました」(全国紙社会部記者)
こうしたトラブルは、携帯電話が発する電波がペースメーカーなどの医療機器に干渉する可能性を避けるため《優先席付近では、携帯電話の電源をお切りください》とかつて定められていたルールに起因する。
それでは、現在は鉄道各社でどのようなルールになっているのか。
東京メトロのWEBサイト上で、《’15年10月1日以降は「優先席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください」とご案内を変更しています。混雑時とは、お客様の体同士が触れ合う程度の車内状態を指します。なお、車内での携帯電話による通話は、まわりのお客さまのご迷惑となりますので、混雑度にかかわらず、これまでどおりご遠慮いただきますよう、引き続き呼びかけてまいります》と案内している。
また、JR東日本も同じく《’15年10月1日から弊社を含む関東、東北、甲信越の鉄道事業者37社とともに内容を統一し、「優先席付近では混雑時には携帯電話の電源をお切りください。それ以外では、マナーモードに設定の上、通話はご遠慮ください」と、お客さまに呼びかけることとしました》としている。
「携帯電話や心臓ペースメーカーなどの技術進歩で電波による医療機器への悪影響が出にくいようになってきたことに加えて、スマホの普及で通話だけでなくてインターネットの利用が大幅に増えました。
従来の統一ルールは利用実態に合ってないとのことで、’15年8月に総務省が指針を改正。同年10月から関東、東北、甲信越の鉄道事業者37社は、従来のルールから”混在時は”に一斉に変更しました」(前出の記者)
つまり、山口氏の指摘通り、ルール上は”混雑時”でなければ携帯の電源を切る必要はなかったようだ。