二十四節気「啓蟄(けいちつ)」 虫や動物が冬ごもりを終える頃

3月6日(水)6時25分 ウェザーニュース


2019/03/06 06:19 ウェザーニュース

3月6日は、二十四節気「啓蟄(けいちつ)」、七十二候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」。
今回の二十四節気と七十二候を見ると、同じような漢字が並んでいますね。
ふりがながないとなかなか読めないこの漢字たちには、一体どんなメッセージがこめられているのでしょうか。

啓蟄?すごもりむし?

二十四節気「啓蟄」の「啓」には開くという意味があり、「蟄」は隠れる、閉じこもるという意味があります。
そして七十二候の「蟄虫」は、地中で越冬する虫や動物のことを指しています。
どちらも、土の中で冬ごもりをしていた虫や動物たちが、暖かさを感じて外に出てくる時期ということを伝えています。

実は今回の七十二候「蟄虫啓戸」は、秋分の次候「蟄虫坏戸」と対になっています。
いつになったら動物たちが現れるのか、また姿を消してしまうのかなど、暦の中では動植物が今の季節にどういう行動をとるのか、ということが重要視されているようですね。

春はまだかな・・・

長野県

動物や虫たちには、それぞれ適温というものがあり、種類によって異なります。
一例を挙げると、カメは水温及び気温が24〜29℃、シマリスは気温が20〜24℃が適温とされており、活発に活動することができます。(まなび野動物病院、岩崎動物病院より)

「そろそろかな?」と動物や虫たちが起き始めるのは、この適温になる少し前。
では今の時期は、動物たちが誘い出されるような暖かな気温になっているのでしょうか。

3月は寒暖差に注意

気象庁の過去の気象データをもとに作成

グラフは2016年の3月の気温です。グラフの形を見るとガタガタ…
暖かい期間と寒い期間が繰り返され、三寒四温にも似た現象が起きています。
季節の変わり目となる春先は、寒暖差が激しいので、動物たちは今もベストタイミングを見計らっているのかもしれません。

春を呼ぶ雨

気象庁の過去の気象データをもとに作成

実はこの時期は、一雨降るごとに暖かくなると言われています。
先程は最高気温に注目しましたが、今度は1日の平均気温を見てみます。

グラフの青い四角で囲われた日が雨の降った日です。

雨が降った次の日を見ると、確かに気温が上がっている日も。しかし、グンと気温が下がっている時もあります。

「雨が降るごとに必ず暖かくなる」とは言い切れませんでしたが、この時期の雨が「少しずつ、でも確実に春呼び寄せている」とは思っても良さそうです。

虫出しの雷

東京都

立春後に初めて鳴る雷は「初雷」または「虫出しの雷」と呼ばれています。
「虫出し」なんてずいぶん変わった名前ですが、実は虫たちが土から出始める啓蟄の頃は、初雷の時期とも言われているのです。

「もう春ですよ。そろそろ出てきなさい」と言わんばかりに雷様は虫たちを土から誘い出すようです。

私たち人間にとっては、雨や雷など単なる気象現象の一つにすぎません。
しかし、春を待つ動物や虫たちにとっては、自然界からの大切な合図なんだと思うと、今までとは少し見方が変わってくるかもしれません。

参考資料など

【引用元】
weblio辞書「蟄」https://www.weblio.jp/content/%E8%9F%84
weblio辞書「啓」https://www.weblio.jp/content/%E5%95%93
岩崎動物病院「シマリスの飼育環境」https://iwasakiah.com/animal/chipmunk/locate
まなび野動物病院「カメで注意すべき病気・事故」https://www.manabinoanimal.com/wellness_and_preventive_care_for_pets/turtles/
気象庁HP「東京 2016年3月(日ごとの値)主な要素
」https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2016&month=03&day=&view=p1
【参考・参照元】
暦生活「啓蟄」https://www.543life.com/season-keichitsu.html
日本の行事・暦「啓蟄」https://koyomigyouji.com/24-keichitsu.htm


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